第61回 社会貢献者表彰 受賞者一覧
(敬称略)
【功績の内容】
- 精神的・肉体的な著しい労苦、危険、劣悪な状況に耐え、他に尽くされた功績
- 困難な状況の中で黙々と努力し、社会と人間の安寧、幸福のために尽くされた功績
- 先駆性、独自性、模範性などを備えた活動により、社会に尽くされた功績
- 海の安全や環境保全、山や川などの自然環境や絶滅危惧種などの希少動物の保護に尽くされた功績
- 家庭で実子に限らず多くの子どもを養育されている功績
- その他の功績
砂漠緑化団体「オルドスの風」(有限会社バンベン)(佐賀県/福岡県)
かつて青年海外協力隊の一員として内モンゴル自治区オルドスを訪れた坂本毅さんは、想像していた大草原は過放牧によって砂漠化し、黄砂の発生源になっていることを知りました。帰国から9年後、2004年に有限会社バンベンを設立。内モンゴルの塩を日本で販売し、売り上げで砂漠緑化事業を行っています。>> 詳細・手記
公益社団法人 ON THE ROAD(佐賀県)
2015年から佐賀県内でいじめ撲滅を目指し、県内の学校で出張授業を始めました。現在は、365日24時間のいじめ電話相談から、LINE相談、SOSには駆けつけて対応します。また不登校の子のために、学習支援教室の運営や体験型のイベントの開催も行いながら子どもたちの伴走支援を続けています。>> 詳細・手記
推薦者/伊万里市カブトガニを守る会
NPO法人 mama's hug(神奈川県)
ベビーマッサージをはじめ、産前産後ケアに関するワークショップ、母親のメンタルケアなどを2003年から行っています。子育てに関する様々な資格講座をはじめ、脳科学、皮膚科学、心理術、行動・社会心理学を融合させたオリジナルの「Touch学」の講座開催し、子育てしやすい社会づくりに取り組んでいます。>> 詳細・手記
推薦者/社会福祉法人 国府津保育園会
NPO法人 熱帯森林保護団体(RFJ)(東京都/ブラジル)
ブラジル・マトグロッソ州とパラ州に掛かる、日本の国土の約半分の面積に相当する、シングー先住民国立公園と呼ばれる広大な地域を対象とし、熱帯森林保護活動を1989年から行っている。そこに暮らす先住民族が自分たちで森を守っていく主体的な取り組みを支えたいと識字教育や植林、女性の自立支援や医療支援、伝統文化継承など多岐にわたり活動している。>> 詳細・手記
推薦者/NPO法人 熱帯森林保護団体(RFJ)代表 南 研子
NPO法人 ウィーズ(千葉県)
「家庭環境によって子どもが夢や希望を持てなくなるのはおかしい」と感じた光本歩さんが、学習支援塾からスタートし、子どもたちの声を聞きながら、家庭環境に悩む子どもたちの支援を行っている。離ればなれの親との親子交流支援や10代の子どものLINE相談、居場所運営、支援者養成講座を実施している。>> 詳細・手記
推薦者/山中 敦子
認定NPO法人 スマイルオブキッズ(神奈川県)
病気の治療で神奈川県立こども医療センターに全国各地から入院する子どもと付き添いの家族のために滞在施設「リラのいえ」を運営している。きょうだい児のための保育や家族の交流の場を提供し、コンサートの開催など音楽による支援活動も行っている。総勢80名のボランティアと多くの支援者によって続けられている活動。>> 詳細・手記
精神福祉士の山本良子さんを中心に、依存症の女性の回復と社会復帰の準備をするためのグループホームを大津市内で運営している。利用者は毎日のプログラムで自分と向き合い、共同生活を通じて社会性を育み、学びあい、応援しあって様々な依存症から回復し、心と体の社会復帰の準備を整える。>> 詳細・手記
庄山 好子(熊本県)
旧満州の出身で、1987年に中国残留子女2世の夫とその家族と一緒に来日した。熊本県菊陽町の日本語指導員として、中国にルーツのある児童生徒への日本語指導をはじめ、学習面や生活面での相談事、通訳や翻訳、病院への同行などの様々なサポートを続けている。これまで100名以上の児童生徒を支えてきた。
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全国ポリオ会連絡会(兵庫県)
2001年に北海道から九州までの5つのポリオ会が協力して、連絡会を結成。共同代表5人体制で運営し、23年にわたりポストポリオの啓発に努めてきた。>> 詳細・手記
推薦者/認定NPO法人 女性と子ども支援センター ウィメンネット・こうべ
NPO 法人 あきた結いネット(秋田県)
秋田初のホームレス支援団体。自立準備ホームと相談支援付き住宅事業からスタートし、身寄りのない人の身元保証、財産管理などのほか、グループホーム運営、障がい者の就労支援も行う。「秋田県で困っている人を無くそう!」「無いものはつくる」をスローガンに2013年から活動している。>> 詳細・手記
NPO法人 のびの会(神奈川県)
日本で初めて、女性の摂食障害と精神疾患を抱える人と家族を支援する会として、1991年に活動を開始した。1998年にスタートした「地域活動支援センターミモザ」は、摂食障害をはじめさまざまな心の病をもつ女性のための居場所兼リハビリテーション施設として、それぞれに合った回復の形を身につけられるようなプログラムを実施している。>> 詳細・手記
NPO法人 アーシャ=アジアの農民と歩む会(栃木県/インド)
北インドのウッタルプラデシュ州で、持続可能な有機農業の促進と普及、子どもの教育支援、農村リーダーの育成、栄養改善・母子保健事業、女性の自立支援のために縫製教育、商品開発など収入向上事業を展開している。「アーシャ」とは、インドの言葉で「希望」という意味で貧しい農村の人々の希望の光となるような活動を、と願いが込められている。>> 詳細・手記
認定NPO法人 きららの木(奈良県)
重度の知的障害のある子の母である江川美奈子さんが、全ての子が親亡きあと安心・安全に暮らせるよう2009年に設立した事業所。「一人ひとりを人として大切に」の理念のもと、地域と共に全ての人が暮らしやすい社会作りを目指している。当事者の母親の先輩として、相談活動を実施し、頼りにされている。>> 詳細・手記
推薦者/
NPO法人 寺子屋方丈舎(福島県)
1999年5月に会津若松市で初のフリースクールとして設立された。以来24年にわたって、不登校の子どもたちの学びの機会や居場所を提供し、子どもの社会参画を支援している。現在フリースクールと環境教育、こども食堂、不登校の子を持つ親の会の運営などを行っている。>> 詳細・手記
NPO法人 日越ともいき支援会(東京都)
日本で働くベトナム人の職場の待遇改善の働きかけ、突然の解雇や劣悪な労働環境下から失踪したベトナム人の保護にも尽力。さらに日本語教育や、再就職先の紹介も手掛けている。活動は相談の枠を超え、住居の確保、労使交渉にまで及ぶこともある。>> 詳細・手記
2014年から愛知県豊橋市を拠点に全国にフランチャイズ店を持つ「久遠チョコレート」を展開している。全国のスタッフ730人のうち40~50%が短時間勤務の子育て中の女性、就労が困難な若者やLGBTQの当事者などで、全体の約5割以上は障がいのある人たち。個々のできることや得意なことを活かして働ける職場づくりをしている。>> 詳細・手記
.Style(山口県)
ひとり親とその家族が地域のなかで孤立せず、ひとつの家庭として自立できるよう、個別相談、居場所づくり、生活支援などを山口県で行っている。活動を通じて生理の貧困という問題に着目。山口市内の小中学校のトイレに生理用品を配置することに成功。また性教育への取り組みも始めている。>> 詳細・手記
NPO法人 eboard(兵庫県)
オンラインでどこからでもアクセスできるICT教材「eborad」を開発し、義務教育課程を網羅した約2,000本の動画を無料で公開している。どんな環境にあっても学びをあきらめないでほしいという開発者の中村孝一さんの思いから始まった活動は、11,000校以上の教育現場で、毎月20から30万以上の子どもたちに利用されている。>> 詳細・手記
ブルーチーズ(福岡県)
福岡市を拠点に、2002年から図形を点訳する「点図」作りを中心に活動している。視覚障がいのある人も協力し、使い勝手やわかりづらい点を確認しながら作製する。また、これまで作製されていなかった福岡市全7区の防災マップを点図にした際に、点図の上から墨字を入れ、晴眼者が見てもわかる工夫をした。>> 詳細・手記
推薦者/社会福祉法人 福岡市社会福祉協議会 ボランティアセンター 所長 小山 浩俊
一般財団法人 日本熊森協会(兵庫県)
1997年から、クマが生息する保水力が抜群で、生物の多様性が保たれた豊かな森を保全する活動を行っている。本部は兵庫県だが北海道から九州まで全国に支部があり、地域の人たちと力を合わせて、生きものの棲める水源の森の保全・再生や野生動物との共存のための実践活動などに取り組んでいる。>> 詳細・手記
推薦者/池田 幸生
刑事事件で冤罪を訴える人を弁護士や法学者などの専門家たちと、司法を学ぶ学生ボランティアが無償で支援し、科学的根拠と目撃証言・自白・供述の検証で、冤罪を立証する、日本で初めての冤罪救済団体。これまで600件の申し込みのうち9件を支援決定し2つの事件の冤罪を晴らすことに貢献した。>> 詳細・手記
イラク人医師が日本の病院で医療研修を受けることを全面的にサポートしている。名古屋市などの病院で受け入れ、骨髄移植などの技術のほか、日本の病院の患者に対する姿勢や衛生管理などを習得してもらう。2023年にバスラに開設されたがん治療専門病院の開設責任者は、20年前の第一回目に来日研修を受けた医師が勤めている。>> 詳細・手記
NPO法人 猫の足あと(東京都)
2011年から、主に中学3年生を対象とした無料の学習塾を運営している。小学校教師だった岸田久恵さんが、各家庭の経済力が教育格差となり子どもたちが影響を受けることにやりきれない思いを抱き、家族の協力を得て始めた。中学生の勉強会では夕食も無料で提供している。2016年より、若者への住居支援を展開、シェアハウスで自立支援も行っている。>> 詳細・手記
NPO法人 くらし応援ネットワーク(愛知県)
2002年に障がい者の就労支援を目的に名古屋市に設立されたNPO法人。その後、就労支援と共に、住まいの確保や福祉手続きなど、社会で生きづらい人たちを支える活動を一つの施設に集約し、総合的に行う全国的にも珍しい形態に発展させている。地域の全ての人が理解し合い共生していけるような地域づくりを目指している。>> 詳細・手記
認定NPO法人 Homedoor(大阪府)
「誰もが何度でもやり直しができる、選択肢のある社会」を目指し、2011年から大阪市でホームレスの人たちに就労支援や住居の提供、アウトリーチなどを行っている。自転車のシェアサイクル「HUBchari」(ハブチャリ)事業は、ホームレスの人たちの雇用と放置自転車を減らす一石二鳥の取り組みで高い評価を得ている。>> 詳細・手記
NPO法人 FOOT & WORK(広島県)
広島県の安芸地区で、コミュニティの在り方を考え生活環境を向上させるための活動を2003年から行っている。心の不調から社会と繋がりを持てなくなった人の相談と社会復帰支援。フードバンクや子ども食堂の運営、不登校・引きこもりに悩む人のためのポータルサイトの運営、スポーツイベントの開催であらゆる人との交流を促進するなど、多方面から取り組んでいる。>> 詳細・手記
子どもの3人に1人は貧困とされる沖縄県で、不登校やひきこもり、障がいなどが理由で社会的に孤立している子ども、若者たちへ、居場所活動や就労移行継続B型支援を2010年から行っている。2023年には15歳~39歳までが気軽に利用できる夜の居場所「ユースセンター・アシタネ」も開設した。>> 詳細・手記
阿部 裕(東京都)
明治学院大学名誉教授で、日本で数少ない外国人専門の精神科医の阿部さんは2006年に「四谷ゆいクリニック」を開業した。受診する人の8割が外国人で、オンライン通訳を含めて21の言語で対応が可能。今後さらに増加していくと思われる在留外国人に、多岐にわたる受け入れ態勢の整備が全国的に必要だと考え、多文化社会専門職機構の代表やNPO法人国際活動市民中心の副代表も務めている。>> 詳細・手記
日本雁を保護する会(宮城県)
飛来数が激減した渡り鳥「雁」を保護する活動を1970年代から行っている。特にシジュウカラガンを宮城県の七北低地に呼び戻す活動に力を注ぎ、アメリカやロシアの研究者たちと協力して繁殖と放鳥を行い、採食地となる冬の田んぼに水を張った「ふゆみずたんぼ」を広めた結果、2021年に86年ぶりに数羽のシジュカラガンが七北低地に舞い降りた。>> 詳細・手記
NPO法人 維新隊ユネスコクラブ(東京都)
学習支援事業と環境啓発事業を学生ボランティアとともに取り組んでいる。置かれた環境による教育格差を無くしたいと、小・中学生のための食事付きの個別指導型無料塾と食事付き無料自習室を、新宿区をはじめ前橋や北九州、高知で週に6日運営している。人や地球に対する思いやりの心を育むゴミ拾いイベント「胸キュン!GOMI拾い」を毎月に開催している。>> 詳細・手記