NPO法人 FOOT & WORK

広島県の安芸地区を中心に、コミュニティの在り方を考え、主に4つの取り組みを行っている。ひとつは、心の不調でひきこもり、社会と繋がりを持てなくなった人などが、地域で自立して暮らしていけるよう、不安や悩みなどを聞いた上、その人に合ったプランを立て、再就職・復職にむけて支援をする場所”LARGO”(ラルゴ)の運営。二つ目は、子ども食堂やフードバンクなどの運営で、食文化を通じて暮らしを豊かにしてゆく”ソーシャルガストロノミー”。三つ目は、不登校・引きこもりの相談と、悩みを抱える人が欲しい情報にアクセスできて、必要な支援に繋がるように、ポータルサイト”ハルモニ@ホーム”の運営。四つ目は、誰でも参加できるスポーツイベントや、障がい者向けのスポーツイベントを開催し、あらゆる人が一緒に何かを行うことで、障がいのある人などへの偏見を無くし、隔てなく互いに理解し合いえるよう交流促進を行う“スポーツコミュニティ”。様々な方面からのアプローチで生活に直接かかわるコミュニティの在り方を考え、生活環境を向上させるための活動を続けている。
この度は、名誉ある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。
この様な栄誉を受けることが出来、大変光栄であり、喜ばしい限りです。この成果はひとえに皆様のご指導とご支援のおかげであり、職員一同、深く感謝申し上げます。
私たちNPO法人FOOT&WORKは、「繋がることで生まれる、新たな可能性を目指して」を理念としています。
当法人は、同グループに精神科医療を行う医療機関があり、精神障がい者や発達障がい者に向き合う機会を数多く経験しております。昨今では、地域で生活される障がい者が年々増加する中、精神障がい者の直接的なサポートだけではなく、職場や学校等々で精神障がい者や発達障がい者についての啓発、またこころの問題が重症化しないための早期介入や予防が重要であると私たちは考えております。
活動内容としては、福祉サービスからコミュニティづくりまで幅広く行っています。
まず、障がい福祉サービス事業として、「自立生活訓練事業所ラルゴ」・「相談支援事業所ラルゴ」では、障がいに関する相談や障がいを持たれていても、復学・就職の枠にとらわれず、社会参加する楽しさや充実感を体験することのできる事業所を開設しております。
そして、様々なことがきっかけとなり、学校や仕事に行けなくなる等の、不登校・ひきこもりについて、「ひきこもり相談支援センター」での来所や電話・メールによる相談を受けております。然しながら、不登校・引きこもりについては、メンタル不調があるから外出できない方がいる一方で、外出せず、人と接触しない状態が続くことで、抑うつ的になる方もいます。ご本人やご家族は、病気なのか、環境なのか、原因がはっきりしない為、どこに相談に行けばいいのか分からない方も多くみられます。私たちは、そのような悩みを抱える方が早期に相談できる「広島版ひきこもり相談支援情報ポータルサイト」を開設し、不登校やひきこもりについて相談先を探すことが出来る環境づくりに取り組んでいます。
他にも、「誰もが繋がる=助け合う」取り組みとして、フードバンクやフードドライブで集められた食品を、地域の子ども食堂や認知症カフェ、市町の生活困窮者を把握している社会福祉協議会などへ提供するフードバンク事業を行っております。
また、「誰もが繋がる=スポーツで交流」として、障がいや性別・年齢にとらわれず、誰もが一緒にパラ協議を楽しむことのできる、車椅子ソフトボールやソフトバレーボールなどのパラスポーツのイベントを開催しております。
障がい者が社会で生活しやすくするためには、障がいの有無に関わらず、誰もが助け合える社会の繋がりが必要なのだと思います。
改めて、今回の受賞を機に、これまで行ってきた地域が繋がる取り組みに、ますます注力して社会の繋がりを拡げていきたいと思います。この度は誠にありがとうございました。