受賞者紹介

第54回 社会貢献者表彰
ながさきほたるのかい

ながさきホタルの会

(長崎県)
ながさきホタルの会
事務局長 小川 保徳

1982年長崎では河川の氾濫による大水害がもたらされ、護岸の強化工事などによりホタルや魚などの生育域の多くが失われた。こうした中、ホタルの保護観察を通して人と自然が共生できる自然環境を作ろうと、自治体や市民の環境活動団体等のネットワーク構築のため、平成10年「ながさきホタルの会」が発足した。ホタルの生息環境の保全や水環境を考えることで、地域の生態系や自然環境保護に寄与することを目的に活動している。
主な活動としては、小中学校の総合学習等で出前講座を行い、ホタルの生態・習性、保護について学んだり、全国ホタル研究大会、親子環境教室、川の生き物観察会の開催、こども自然サミットなどのイベントを実施し、人と自然がふれあい、ホタルだけでなく生命の尊さや、自然環境、生態系を守ることの大切さを教えている。ホタル飼育を一から学び、遺伝子のかく乱が起きないよう生息地ごとの個体数の増加にも努めている。環境の美化のための清掃活動にも取り組み、きれいな川を取り戻し、その地域に合った自然環境づくりを進められるよう活動している。

推薦者:長崎市長 田上 富久

この度は大変名誉ある賞を賜り、身に余る光栄に存じております。ご推薦・ご選出して下さった関係者の皆様に心から感謝申し上げます。本受賞は当会が地道に活動に取り組んできたことが評価されたものと推測いたしております。

従来、他都市においては合成洗剤や強い農薬の散布等による河川環境の悪化によりホタルをはじめとする水生生物の棲める環境が失われたことにともない各地では自然環境の保護・保全のための活動が活発に行われていました。長崎市では他都市の状況とは幾分異なり1982(昭和57)年7月23日の未曾有の長崎大水害が大きな引き金となり今日の事業活動に至っています。また、本会の設立のきっかけとなったのは、当時、行政は一団体の協力を基に1986年(昭和61年度)から「ホタルの里づくり事業」に着手し、生息地の保全やゲンジボタル幼虫の飼育・放流に取り組んでいました。しかし、行政主導は否めず市内ネットワークもまったく整備される状況には至っていませんでしたが、全国各地の取り組み状況が進んでいたことも幸いし、市内の其々の地域において独自な活動を展開していた自治会や小学校ホタルの会、市民環境活動団体等が一緒になり、1998年(平成10年)2月にようやく市内ネットワークを構築し、「ながさきホタルの会」を発足させることができました。本設立を契機に各地で活動を行う団体との情報共有がスムーズに行われるようになりました。

本会の主な活動としましては、設立当初から毎年、定期的に実施している2か月1回の河川清掃美化活動をはじめ出前講座(座学、フィールド)やイベントによるブース出展等に取り組んでいます。また、長崎市が平成3年度から毎年、実施しているホタル飛翔調査を平成12年度からは、「ながさきホタルの会」と官民協働による全市的な調査(37河川82地点)として実施し、その調査結果は長崎市ホタルマップや市の施策等に活用が図られているところです。近年では、新たな取り組み事例としてライオンズクラブとの協働による河川清掃を実施するとともに継続した活動に発展することを期待しています。

今回は折角の機会を得ながら受賞式には参加することができませんでしたが、今後も本受賞を励みとして会員一同、人と自然が共生できる環境づくりにより一層精進してまいる所存でございます。本当に今回はありがとうございました。

事務局長 小川 保徳

  • 川の生きもの観察会
    川の生きもの観察会
  • 2017.2.4 子ども自然サミット(発表風景)
    2017.2.4 子ども自然サミット(発表風景)
  • エコライフフェスタブース出展(いきものゾーン)蛍
    エコライフフェスタブース出展(いきものゾーン)蛍
  • 河川美化活動(ライオンズクラブとの協働作業)
    河川美化活動(ライオンズクラブとの協働作業)
  • 河川美化活動(事業所等協働)
    河川美化活動(事業所等協働)
  • 会員研修会(河川見学)
    会員研修会(河川見学)
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」