受賞者紹介

第50回 社会貢献者表彰

人命救助の功績

つじ けいた

辻 慶太

(高知県)
辻 慶太

2016年10月11日午前10時40分頃、高知県高岡郡の上ノ加江港の防波堤で釣りをしている最中、数メートル離れたところで釣りをしていた男性が約2メートル下の海中に転落しているのに気付き、飛び込んで救助した。一人で引き上げることが出来ず、大声で救助を求め、他の釣り人の手助けによって引き上げられた。救助された男性は消波ブロックで頭を強打し意識を失って海中に沈んでいたため、辻さんが気付かなければ命は危ない状況だった。

推薦者:公益財団法人 警察協会
当日ここで釣りをしていた
当日ここで釣りをしていた

表彰式典での誇らしい思いを胸に、土佐の高知に飛行機で帰ってきた今、我が心にエネルギーとパワーが満ちているのを強く感じます。いわずもがな、授賞式でお会いした方々に大いに刺激を受け、啓発され、バイタリティーを注入していただけたことがその最たる理由です。

私と同じ「人命救助の功績」での表彰の方々とは、身命の危険を冒して、決死の救助活動に無意識の内に飛び込んだ際の状況の過酷さを語り合うことができました。苦難の末に結果的に救命活動に貢献出来た喜びと安堵と、たいしたことを成し遂げられた誇りを共有でき、お互いの命懸けでの壮挙を称え、手をかたく握り、肩をたたき合いました。

一方、式典で隣合わせになられた、息子さんが救命活動中に命を落とされたお母様。代理で表彰式に出席されている淋しそうなお姿を拝見していると、心中察するにあまりあり、大切な息子さんを失った悲しみや辛さが思い知られて、鼻の奥がツンとして、涙が出そうになりました。

私とて、危うく同じように最愛の母上にこの式典に代理出席してもらう寸前だったこととあわせて、御母堂様の悲嘆と心痛はいかばかりかと、非常に切なく辛い思いが込み上げるのをとどめることができませんでした。

お悔みやいたわりの言葉掛けを躊躇っていると、同席されていたとある高校の校長先生様が、真心と慈愛に満ちたお話を、言葉を慎重に選ばれつつもお母様にされていたことには頭が下がり、感謝の思いが湧き上がりました。

救助された男性がいた場所
救助された男性がいた場所

一方、「社会貢献の功績」での表彰された方々の活動の詳しいビデオ紹介を一件、また一件と拝見する毎に、私の心が啓蒙されていくのを感じました。

皆様の「愛の魂」は海よりも深く、空よりも高いです。そして、活動を打ち上げ花火的な一過性のものでは終わらすことなく、忍耐強く長年にわたって情熱的に継続され、様々な恵まれない境遇の人々のサポートに貢献していかれるエネルギッシュさ、パワフルさに敬服いたします。

世の中には、「生き神様」が本当に存在するのだと驚かされます。それに比べて、テレビのニュースも新聞やネットの記事も、どれもこれも殺伐としたものばかり。世の中には悪いことしか起こっていないかのように思わされるほど、悪いとこ眼鏡で、社会の暗く、不都合な面ばかりをあらさがしして、人の不幸は蜜の味の悪口、陰口、噂話のオンパレード。

そんな世相に抗うかのように、ささやかに、ひそやかに、陰徳を積むかのように社会の片隅で、細々とながらも世のため、人のために全身全霊をかけて尽くされる方々の功績に、スポットライトを当てて顕彰するという「社会貢献支援財団」様の趣旨に、大いに励まされ、勇気づけられ、生きていく希望と勇気と心意気を与えていただけました。

児童・生徒に関わる塾の先生という仕事柄、自分の人間的成長は欠かせません。今回、出会えた数々の方々との交流により、生の触れ合いの中での自己啓発、自己研磨ができました。それを、子どもたちに伝え、彼ら彼女らの人柄を磨くことに少しでも寄与貢献出来たらなと望みます。

 

  • いつも身に付けているライフジャケット
    いつも身に付けているライフジャケット