受賞者紹介

第50回 社会貢献者表彰

人命救助の功績

いばらきけんりつ ひたちしょうぎょう こうとうがっこう

茨城県立日立商業高等学校

(茨城県)
茨城県立日立商業高等学校 校長 鈴木 正人
校長 鈴木 正人

2017年1月17日午前10時35分頃、茨城県立日立商業高等学校敷地に隣接する、JR東日本が管理する線路の脇法面で、枯れ草約290㎡が燃える火災が発生した。付近にいた同校の教諭が火災に気付き、生徒と共に体育館に設置されている消火栓ホースを伸ばし放水した。また校内の消火器を集めたり、バケツリレーをして初期消火に貢献し、校舎や周囲への延焼拡大を防いだ。

推薦者:日立市長 小川 春樹
感謝状受賞
感謝状受賞

3年1組 橋本 健吾(野球部)

自分で「よくやったな」と思う。少し驚きと恐怖心はあったが,打球を追うかのごとく体が勝手に反応してくれた。被害が少なくて本当に良かったと同時に,仲間と協力し,何かをする大切さを学べて良かった。

3年2組 宮永 悠生(野球部)

自分はバケツで水を運び,ただ火を消すことだけを考えました。当時の自分は,火が上がったときに無意識に火を消しに行くことだけを考えました。無事に誰ひとり怪我もなく,学校の中にも被害がなくて良かったです。

3年2組 大下 裕二(ソフトテニス部)

初めて目の前で起きた火災に怖さもありましたが,被害がもっと大きくなってしまうと大変であると考え,体が勝手に動きました。そこで消火栓を引っ張り,消火活動を進んでおこなうことができました。

3年4組 佐藤 寛太(サッカー部)

当時を振り返ってみると,とても怖かったです。その火は自分の身長を遥かに超えるもので,「早く消さないと」と思い,体が勝手に動いたことを覚えています。
またこのようなことが起きたら,同じような行動をしたいと思います。

3年5組 松丸 晃太(野球部)

高校1年の時火災が起き,私はバケツリレーで火を消すことができました。この火事で校舎に火が移らなくて,とても良かったです。この経験をこれからも生かしたいです。

3年5組 鈴木 翔(ソフトテニス部)

先生たちも消火する中,火がさらに高くなっていき,正直恐怖心はあったが,自分がやらなくてはと思い,消火栓からホースを延ばし,消火活動をおこなった。二次被害もなく,良かったと思った。

教諭 中口 直仁

当時は,いろいろな偶然が重なって被害が最小限に抑えられたと思います。乾燥した時期で風も強く,枯れ草が広がっている場所なので,大惨事にならなくて良かったと思います。これに携わった生徒は躍動していました。

校長 鈴木 正人

日立市長小川春樹様のご推薦により,このような名誉ある賞をいただき感謝申し上げます。当時1年生だった生徒たちが,職員とともに,安全に配慮しながら臨機応変に対応できたことを誇りに思います。今後ともチーム日商で,社会で役に立つ人間の育成に努めて参ります。ありがとうございました。

 

  • 消火活動
    消火活動
  • 学校のポスター
    学校のポスター
  • 読売新聞 2017年2月3日
    読売新聞 2017年2月3日
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」