受賞者

平成25年度

社会貢献の功績

やすだ こういち

安田 光一

(新潟県)

更生中の少年を積極的に雇い入れる企業・事業者でつくる新発田市協力雇用主会の会長を務める傍ら、自らが創立した株式会社安田組で少年院や鑑別所を出た少年たちを率先して雇用。溶接などタンク建設に必要な技術を教え、社会復帰の後押しを続けて来た。これまで20年ほどの間に約50人の少年たちを雇用してきた。安田さんは、中学卒業後に石油タンクの建設工事の親方について現場の仕事を学び、独立した経緯から「職人の世界に過去は関係ない」と考え、仕事、住む場所があり、技術を身につければ自信を持って人生を歩んで行けると確信して若者を雇用している。

推薦者:朝日新聞 新発田支局 支局長 戸松 康雄/
小柳労働管理事務所 小柳 龍央
安田 光一

この度、私が長い間少年院や鑑別所を出た人達を雇用し、彼らの更生活動のお手伝いをしてきた事が、社会貢献支援財団のお目に留まり、社会貢献者表彰受賞の栄誉を頂きました事は、地道に少年達の雇用を続けてきた私にとって思いもかけない事でした。少年院等を退所時から、私の家の近くの寮に泊めて食事の世話等を続けてきた妻にとっても大変嬉しかったようで、式典の数日前から何を着て行くか大騒ぎの模様で落ち着かない日々が続いたようでした。

広報しばた2011年3月15日
広報しばた 2011年3月15日

私は財団会長の日下公人氏の意見を書籍等で読み、感動し同調しておりましたので、その方より表彰を受ける事に、この上ない喜びで当日を待ちました。そして当日他の受賞者の人達と共に日下公人会長より賞状を受け、胸が熱くなるような感激を受けました。また当日、中学校の恩師や友人たちにも会場にきてもらい、一緒に祝っていただきました。また、同日行った二次会で81歳になられた中学校の恩師が「本当に、お前頑張ったな」と言う言葉に、みんなには見せぬように涙を拭きました。また後日、新潟県新発田市協力雇用主会(少年院等を出た人達を雇用する会)の仲間たちにも祝ってもらい感動を新たにしました。

中学校時代、神奈川県の川崎市で手の付けられない不良少年だった私が、中学の恩師や偶然出会ったタンク屋の親方のお導きでタンク屋の小僧になり以来50年、大型タンクの建設一筋で生きてきました。21歳で親方になれた私ですが、タンク建設工事はきつい仕事です。青空天井の下の仕事で夏の暑さ、冬の寒さ、また出張も多く旅から旅の仕事で、住んだ事のないのは島根県だけとなりました。職人の成り手の少ない仕事ゆえ、苦肉の策として少年院を出た人達を積極的に雇用してきました。彼らが黙って出て行ってしまい悲しい思いもしましたが、逆に彼らが立派に育ってくれて、嬉しさも彼らに与えてもらいました。

平成生まれの少年達のひ弱さを痛切に感じる昨今ですが、この栄誉ある受賞を励みに人生もうひと踏ん張りしていくつもりです。

  • 講演のちらし
    講演のちらし
  • 新潟日報 2011年2月15日と2月24日
    新潟日報
    2011年2月15日と2月24日
  • 毎日新聞 2012年4月14日
    毎日新聞 2012年4月14日