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受賞者紹介

平成23年度

社会貢献の功績

あじろうしぐみ

あじ朗志組

(宮城県石巻市)

人口500人余りの高齢化が進む石巻市の網地島(あじしま)で、平成16年に島おこしのため結成。倒木の除去や、海岸の清掃などを、島外からの隊士(ボランティア)により、島民と交流する中で作業を行っている。また仙台市内の児童養護施設の子どもたちを島へ招待し、島民の高齢者との交流をはかり、心の拠り所にしてもらう意図から「網地島ふるさと楽好」も開校している。
3月11日の東日本大震災の津波により、海岸も流木やゴミで埋まるなど、活動の中止を余儀なくされているが、復活に向け活動を再開させている。

● 推薦者/石巻市
あじ朗志組局長 桶谷 敦
局長 桶谷 敦

はじめに、平成23年3月11日に発生しました東日本大震災に際しましては、全国の皆さまから多くのご支援をいただきましたことに対し深く感謝申し上げます。

私どもが住んでいる「宮城県石巻市網地島」は、離島という地理的条件・生活基盤条件の厳しさから過疎化・高齢化等が進行しており、今後の網地島を憂い、現在置かれている厳しい状況を自らの力で打開するために、各種イベントや環境整備事業などを実施し、地域の活性化を図るとともに、網地島の知名度向上や島内の民間医療施設の存続に寄与するために、住民有志により平成16年8月15日に「あじ朗志組」を組織しました。

開校式の風景。児童養護施設の子供たちにあじ朗志組のメンバーが網地島の紹介や活動内容の説明。
開校式の風景。児童養護施設の子供たちにあじ朗志組
のメンバーが網地島の紹介や活動内容の説明。

「あじ朗志組」では、宮城県仙台市内の児童養護施設の子供たちを網地島に招待し、「子供は宝」という網地島の心に触れてもらい、心の故郷(ふるさと)となればという思いを込めて「網地島ふるさと楽好」と称し、海水浴やマリンスポーツ、島の伝統的釣りの「あなご抜き」、郷土料理の共同調理を通じて、昔の子供と未来の大人の心の交流と安らぎを与える青少年の健全育成事業を実施しています。

網地島の網地浜地区は、約150人の高齢者ばかりが住む限界集落です。子どもは1人もおらず、十数年後には無人となってしまう運命にある集落です。

そして、その運命ゆえに、子どもの大切さや愛おしさを身にしみて感じている集落でもあります。

最も愛情を注いでもらえたであろう親等から、子どもたちが虐待され、辛い目にあわされている事件が毎日のように報道されています。

実の親から育児放棄されて、何日も暑いマンションの部屋に閉じこめられ、食事も与えられずに、絶望の中で命を落とす幼児もおりました。

子供たちが、網地島内にあるデイサービスセンターを訪問し、高齢者と交流しました。高齢者のみなさんの笑顔があふれていました。
子供たちが、網地島内にあるデイサービスセンターを
訪問し、高齢者と交流しました。
高齢者のみなさんの笑顔があふれていました。

子どもたちがどんなに辛かったのかを考える度に、島のお年寄りたちは切なく感じていました。

そして、このような集落ですが、虐待された子どもたちにできることはないかと考えて、この「網地島ふるさと楽好」を開催することを決めたのです。

しかし、事業を実施するまでには課題も多く、特に児童養護施設に受け入れてもらうまでは、かなりの時間を要しました。行政からの支援をもらうことでなんとか受け入れてもらうことができ、「網地島ふるさと楽好」を開催することが出来ました。

「網地島ふるさと楽好」では,網地島でしか出来ない活動を島民と一緒になって遊ぶことにより、網地島の高齢者とのふれあいを通して、子供たちの「心の故郷(ふるさと)」になってあげたいと、平成19年度から平成22年度まで、延べ6回実施し、約300名の児童生徒などを網地島に招待しました。

人との温かな交流を通じて、「生い立ちは不幸でも、未来に幸せになれる。」という気持ちを持って、これからの人生を歩んでほしいと考えて活動を続けていますが、今回の東日本大震災の際には、「網地島ふるさと楽好」に参加した子どもたちから、激励のメッセージや千羽鶴をもらい、逆に私どもが生きる希望や勇気をもらいました。

今年は東日本大震災の影響により「網地島ふるさと楽好」は、開催することができませんでしたが、来年の夏に開催に向けて準備を開始しました。

また、島内の生活環境の整備を図る目的から、人口の減少により、利用されなくなった島内の生活道路を整備し、来島した観光客が島内の自然を観察してもらうための散策路や有事の際には避難路として活用出来るようにブルドーザーを購入し生活環境の整備や海水浴場の清掃作業を積極的に実施しています。

特に、東日本大震災の際には瓦礫撤去にいち早く対応し、島内の道路や漁港を利用しやすくしたことから、その後の応急工事がスムーズに行われ、網地島の災害対応に大きく貢献することが出来ました。

  • 団体会員が講師になって網地島伝統の釣り「あなご抜き」、子どもたちもたくさん魚が釣れて大喜びでした。
    団体会員が講師になって網地島伝統の釣り「あなご抜き」、子どもたちもたくさん魚が釣れて大喜びでした。
  • 団体会員をはじめ地域住民と都市部住民が協力して、道路のぬかるみを改善するため、排水路復旧活動を実施しました。
    団体会員をはじめ地域住民と都市部住民が協力して、道路のぬかるみを改善するため、排水路復旧活動を実施しました。
  • 団体会員をはじめ地域住民と都市部住民が協力して、海岸に流れ着いた漂着ごみの回収や草刈りを実施しました。
    団体会員をはじめ地域住民と都市部住民が協力して、海岸に流れ着いた漂着ごみの回収や草刈りを実施しました。

Ajiroshi Gumi

(Ishinomaki City, Miyagi Prefecture)
Ajishima Island lies off the coast of the Oshika Peninsula, in Miyagi Prefecture. Its population of a little more than 500 people is steadily aging. Ajiroshi Gumi was formed in 2004 to revitalize the island. This volunteer group's members – non-islanders all – go the island to remove fallen trees, clean the shore and do other work while socialzing with the island's residents. They also invite children from children's institutions in Sendai to go to the island and socialize with its elderly residents. Based on the intention of making it into a kind of emotional foundation, they also opened the school, Aji Island Furusato Rakko.
Due to the Great East Japan Earthquake of March 11, the coast became buried in driftwood and garbage, and due to this and other reasons, the group's activities had to be suspended. However, the group is working to resume its activities with the aim of revitalizing the island.
Nominator: Ishinomaki City