NPO法人 子どもセンターぬっく
虐待や貧困、非行等の理由で家庭での居場所がなくなった10代後半の子どもたちが体を休めて心を癒せる生活の場を保証するために、弁護士や関係者が2015年に「子どもセンターぬっく」を設立し、大阪で初めての子どもシェルター「ぬっくハウス」の運営を始めた。2017年には居場所のない子どもたちの相談を受け付ける無料電話相談を開始。子ども本人や周りの大人からの相談を受け付け、緊急保護が必要な子どもについては、行政機関やその他の団体とも連携して、一時保護所やぬっくハウスへの入居に繋げている。2020年にはぬっくハウスを退居した後の居場所を想定した、自立の準備を行う女子専用の自立援助ホームRe-Co(りこ)を開設。2023年には男子専用の自立援助ホームMa-Co(まこ)を開設した。ぬっくハウス、Re-Co、Ma-Coどの施設も24時間365日スタッフもしくはボランティアなどの大人が常駐し、子どもたちが安心・安全に暮らせるよう見守っている。ぬっくに相談したり、ぬっくが運営する施設に入居した子どもには、原則全員に子ども担当弁護士(コタン)がつき、子どもの声を聴きながら、時にはつまずきにも寄り添い伴走している。子どもを真ん中に置き、関係する大人がチームとなって、息の長い支援を行うことを大切にしている。
この度は大変栄誉ある賞を賜りまして、誠にありがとうございます。このような表彰をしていただき、とても光栄であるとともに改めて身の引き締まる思いです。
NPO法人子どもセンターぬっくは、設立10周年を迎えることができました。緊急一時避難所としてはじまった子どもシェルター「ぬっくハウス」を出発点に、中長期的な生活支援を行う自立援助ホーム「Re-Co(りこ)」「Ma-Co(まこ)」、さらにアフターケアと、活動の幅を少しずつ広げてきました。振り返れば、あっという間の10年間でした。
ぬっくハウス開設当時は15~19歳だった子どもたちも、今は20代後半となりました。ぬっくハウスを退居した後のあゆみは様々です。進学や就職をしたけれど続けることが難しくなり生活困窮に陥ってしまった子、それまでの環境から離れて自分の好きな道に進んだ子、ひとりで出産をした子、いったん離れた家族との関係を再構築している子、アルコールや薬を過剰摂取してやめられない子…決して平坦な道ではなかった子も少なくありませんが、それでもみんな自分の人生を一生懸命に生きています。
自立援助ホームRe-Co、Ma-Coの子どもたちは、高校通学やアルバイトなど、それぞれのペースで頑張っています。時には大人とぶつかってしまうこともありますが、さまざまな形で自分の思いを出しながら、どの子も自立に向かって歩みをすすめています。退居後のアフターケアも大切にしています。子どもたちが困った時に、「ピンチ!どうしよう~」と相談してもらえる存在でありたいと願っています。
子どもセンターぬっくは、運営委員・スタッフ・コタン(子ども担当弁護士)・ボランティアのみなさん一人ひとりが、子どもたちと一緒に悩み、笑い、時には立ち止まりながら、一緒に築いてきた場所です。そして、この10年という節目を迎えられたのは、さまざまな形でご支援くださっている多くの方々や、地域のみなさまの温かいまなざしがあったからこそです。活動を見守り、励まし、寄り添ってくださったすべての方に、心より感謝申し上げます。
これからも、常に子どもをまんなかに置いて、子どもと対話しながら、時には失敗にも寄り添いながら、子どもたちが将来に希望を持てるような居場所をつくっていきたいと思います。今後とも、変わらぬご支援とあたたかいご協力を、どうぞよろしくお願いします。
















