受賞者紹介

第64回 社会貢献者表彰
※ 掲載内容(名称、活動内容、代表者名、肩書き等)は受賞当時のものです。

House of Joy

(フィリピン)
House of Joy 事務局長・副院長 澤村 信哉
事務局長・副院長
澤村 信哉

House of Joy は故烏山逸雄さんが1997年フィリピンのダバオに設立した児童養護施設で、烏山さんが青年海外協力隊員だった時の仲間や、地元長崎のカトリック教会の人たちが中心となり、全国の教育機関や教会からの支援によって28年にわたり活動を続け、これまでに300人以上の子どもたちを養育してきた。子どもたちはこの施設にいることで、18歳まで学校に通うことができる。また近所の子どもたちにも奨学金を出して、毎年100人の子どもたちが学校に通えるようにしている。House of Joyを卒業した子どもたちは、教師やNGOの職員、日本語教師、日本企業の社員、運転手、福祉局の職員などの仕事に従事している。大学教授になった烏山さんの仲間が、日本の学生を連れて一週間の研修プログラムに毎年訪れるが、学生も子どもたちも対等な立場で交流し、互いに刺激を受けて充実した時間を過ごせるような内容となっている。烏山さんの亡き後、事務局長の澤村信哉さんが年に一カ月ほど帰国し、全国各地で講演を行って現地の活動を紹介し、寄付の呼びかけなども行うが、聴講した人の中からダバオに移住して起業するひとが現れるなど、ダバオの振興にも一役買っている。

推薦者:GA Environmental Construction Corp. 代表取締役 鮎澤 優

このたび、私たちの児童養護施設ハウスオブジョイは、社会貢献者表彰という大きな賞をいただきました。28年の活動が認められ、本当に光栄に思います。授賞式には現地から院長と施設の卒業生も連れていくことができ、素晴らしい経験をさせていただきました。他の受賞団体の方々と交流する時間もあり、私は晩餐会の席で演奏を披露する機会もいただけたので、たくさんの方々が話しかけてくださり、多くのつながりが生まれ、大きな式典というものの意義を、改めて実感することができました。本当にありがとうございます。

私たちの施設は、烏山逸雄という一人の元青年海外協力隊員が始めたものですが、彼一人の力だけでできたものではありません。地元、長崎のカトリック教会の方々の生き方がこども時代の烏山に「動機」を与え、当時の青年海外協力隊の訓練所所長だった粕谷神父の導きによってフィリピンに派遣され、そこで生涯の伴侶となる地元女性と出会ったことで、ハウスオブジョイはスタートすることができました。その後、予想以上の困難にぶつかることもありましたが、協力隊時代の仲間たちが資金的にも精神的にも支援をしてくれたり、若者たちをハウスオブジョイに連れてきてくれたりすることで、支援の輪が広がり、今も活動を継続することができています。この場を借りて、支援してくださっている皆様に感謝を述べさせていただきたいと思います。本当にありがとうございます。

私たちのような児童養護施設に求められているものは「継続」です。こどもたちを長期的に育てていくのが一番の使命なので、毎年のように目新しいプロジェクトを起こすことよりも、地道に、日々の生活をこどもたちと過ごしていくことが大事なんです。新しいプロジェクトをやる活動の方が注目も浴びやすいですし、寄付金や助成金も集まりやすいので、私たちの運営は常に火の車です。ですが、目先の活動資金のために、「本当に必要なのかもよく分からないプロジェクトをひねり出す」ようなことはしたくありません。これからも、こどもたちが笑顔で暮らせる場所であり続ける、というシンプルな目標を掲げて活動を続けていきたいと思います。多くの方々がこの機会に私たちの活動に興味を持ち、遊びに来てくれたら何よりの幸いです。こどもたちと一緒に来訪をお待ちしております!

事務局長 澤村 信哉

  • ハウスオブジョイは20人のこどもたちが暮らす児童養護施設です
    ハウスオブジョイは20人のこどもたちが暮らす児童養護施設です
  • 1歳で保護されたこの子は知的な障がいのある母親に育てられていました。全く笑わない赤ちゃんでした
    1歳で保護されたこの子は知的な障がいのある母親に育てられていました。全く笑わない赤ちゃんでした
  • 医者には一生笑わないと診断されたのですが、毎日こどもたちが笑顔で接した結果8か月目に笑いました
    医者には一生笑わないと診断されたのですが、毎日こどもたちが笑顔で接した結果8か月目に笑いました
  • 小さいころから掃除や洗濯、料理を手伝い、生きる力を育てます
    小さいころから掃除や洗濯、料理を手伝い、生きる力を育てます
  • 敷地内には畑もあって、自分たちで育てた野菜が食卓に並びます
    敷地内には畑もあって、自分たちで育てた野菜が食卓に並びます
  • こどもたちは地元の小学校、中学校、高校に通っています
    こどもたちは地元の小学校、中学校、高校に通っています
  • 学校の宿題は大きい子が手伝います。ちなみにこの子はその後、教育学部に進学。来年度から教師として働きます
    学校の宿題は大きい子が手伝います。ちなみにこの子はその後、教育学部に進学。来年度から教師として働きます
  • 今年高校を卒業した3人。1人は船員になるために就職、1人はマンゴー加工工場に就職、1人は教育学部に進学しました
    今年高校を卒業した3人。1人は船員になるために就職、1人はマンゴー加工工場に就職、1人は教育学部に進学しました
  • しっかりお手伝いも宿題もした子は週末、海で遊べます。日本から来てくれる若者たちとの楽しい交流の時間です
    しっかりお手伝いも宿題もした子は週末、海で遊べます。日本から来てくれる若者たちとの楽しい交流の時間です
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