受賞者紹介

第64回 社会貢献者表彰
※ 掲載内容(名称、活動内容、代表者名、肩書き等)は受賞当時のものです。

子どもサポート H&K

(京都府)
子どもサポート H&K 代表 大石 仁美
代表 大石 仁美

全国的にも珍しい個人が運営する病児保育施設。設立者で代表を務める大石仁美さんは、看護師や保健師、養護教員として勤めながら、シングルマザーで3人の子どもを育てたが、幼い我が子が体調を崩していても、枕元にご飯を置いて仕事に行かざるを得ず、結果子どもが肺炎を発症してしまうなど、苦い経験がある。男女雇用機会均等法成立後15年以上が経っても、子育て中の不安や働きづらさを抱える母親が多く、こうした働く親が一番困っている病児保育に取り組みたいと、2003年に病児保育施設を設立。病後児の保育施設はあっても病児の施設は京都でも初だった。大石さんのパートナーも私立進学校を退職後、60歳を過ぎて専門学校に入学。保育士と社会福祉士の資格を取得。ともに施設運営に携わってきた。運営に当たっては人脈の多いパートナーの力は大きいものだった。利用を会員制にしているのは、支援者たちと討議をし、利用者は何を求めているのか、推考を重ねる中で確立したものである。事前予約不要で、園からの急な呼び出しに親に代わってお迎えに行き、必要時は提携医の診察もありというもので、利用者との信頼も厚いものになっている。

推薦者:認定 NPO 法人 心臓病の子どもを守る京都父母の会 理事 余田 由香利

この度は社会貢献者表彰で、私のような小さな者に光を当てて頂きましたこと、感謝にたえません。
受賞された皆様方の素晴らしい活動に触れ、気負いなく、やりたいことを信念をもって継続していくこと、小さな一粒が大きな塊になり、人、動物、植物、大地のすべてが愛と生命で粛がっていくことを実感した壮大な会でした。この幸せなひと時をありがとうございました。

私たちの施設は2003年に設立し、今年で22年を迎えます。当時、病後児保育施設はありましたがまだ病児保育施設はなく、幼い子どもを抱える親たちは周囲の冷たい視線を横目に仕事を休まざるをえませんでした。有能な女性たちが働けないことは大きな社会損失だと、退職後に私財を投じて病児保育施設を立ち上げた次第です。

多くの方の意見を取り入れて発足した施設はロコミで次第に利用者も増え、自分たちもやってみたいという見学者が数件現れて嬉しい限りでしたが、採算がとれないという理由で立ち消えになったようです。公的支援を受ける方法もありましたが自分たちの掲げる理念には適合せず、今に至っております。

親の一番困っているところに焦点を当てた結果、予約なしでいつでも利用できる、園からの急な呼び出しに親に変わって対応できるというサービスを提供し、これらのことを可能にするために会員制にすることで、親からは安心して働けると随分と喜ばれました。しかし、より重要視していることは子どもからの視点です。しんどい、不安で淋しいといった気持ちに寄り添い、安心して楽しく過ごしてもらいたい。子どもサポートはそうした意味を込めた「H&K」、すなわち保育と看護です。

さて、ほどなく園が休みの時、利用者から一時保育もしてほしいという要望がでました。子どもに関わる仕事をしている人たちが集結し、楽しんで計画を立てました。
春は加茂川べりを水鳥や草花を愛でながらお散歩。夏は水遊び、冬は堤防で草スキー、空き箱で工作もしました。また、交響楽団の方の協力で親子で楽しむ音楽会も開きました。

子どもの元気な時の生き生きした姿にも接し、成長を一緒に楽しめる幸せ。
一時保育だけは行きたいという子も現れ、「親と子を丸ごと支える会員制病児保育施設」として成長してまいりました。これからもニーズを大切に頑張ってまいりたいと思います。

 

  • 「いない いない ばあ~」手作りおもちゃ
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  • 「元気のゲンちゃん」のお人形で腹話術をしてくれるボランティア
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  • 「抱っこ袋」知人のお手製です
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  • お盆の一時保育 2008年夏
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  • プロの交響楽団(会員)による親子で楽しむ演奏会
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  • 春休みは大型バギーで鴨川おさんぽ
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  • 植物園の林で自然観察(一時保育)
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  • 親子で楽しむ演奏会に参加した子どもたち
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  • 保育専門学校の学生と病児実習風景
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