受賞者紹介

第64回 社会貢献者表彰
※ 掲載内容(名称、活動内容、代表者名、肩書き等)は受賞当時のものです。

NPO法人 自立支援事業所ベトサダ

(北海道)
NPO法人 自立支援事業所ベトサダ 代表理事 菅原 勇也
代表理事 菅原 勇也

創設のきっかけは、クリスチャンの故真鍋千賀子さんが1997年に札幌駅で一人のホームレスの人に出会い、支援したこと。食料支援だけでは解決できないと考えた真鍋さんは、2009年自立支援事業所ベトサダを設立、今年で団体は活動16年目を迎える。生活困窮からの脱却と自立を目指し、食事、住まいの提供(ベトサダ荘)、生活支援、就労支援(無料職業紹介事業)、面接や通勤等の送迎支援、病院への送迎、医療費減免手続のサポート等の医療支援・債務整理同行と自立するための住居相談、不動産屋の紹介・同行支援などを札幌市内で行っている。ベトサダ荘は定員20名で、男性のみを対象とし、入居期間は3ヶ月の期限を設け、衣食住を無償で提供する。年間およそ100名近い利用者がいる。相談者の現状、過去、障がいの有無、要望などを聞き取り、支援の方向性を考え、必要があれば他団体へ繋ぐこと等も判断する。再起と自立を第一に考え、就労自立または、生活保護自立の選択までともに考え伴走、就労支援で28名(令和5年度)が自立した。朝の巡回、夜回りを行い、路上生活者及び生活困窮者への声掛け、移動相談も実施。ベトサダとはヨハネによる福音書5章の一節、エルサレムの羊の門近くにある池のこと。「水が動く時に最初に入る者はどんな病気でも癒される」。

推薦者:今川 かおる

当施設を推薦してくださった支援者の方から最初にお話をいただいた時は断ろうかとも思いました。初めて聞くことでしたし、それに何より我々が表彰されるような大層なことをしている認識がなかったからです。迷いました。しかし支援してくださっている方のご厚意で、ある意味推薦者の方から表彰したいと言われているのと変わらないことでもあり、それに何より審査など通らないだろうとも思っていたため、無下に断ることもないだろうと思い推薦をお受けしました。
それが、あれよあれよとお話は進みこうして表彰されました。

改めて当施設の創設者:眞鍋千賀子氏の懸命な努力が皆様の目に触れることになりました。私も救われた一人です。恩返しのつもりで始めたこの取り組みも気づけば10年経ちました。眞鍋さんからかけられた言葉を忘れたことはありません。眞鍋さんどうですか?見てくれていますか?表彰を受けたこと、喜んでくれますよね?
時代は刻一刻と移り変わっていきます。情報が溢れる現代で人は取捨選択を常に求められるようになりました。その代わり何が本当に大切なものなのかを見失いやすくなってしままいました。当然時代に合わせ生活をすることは必要です。利用者のニーズに応えることも必要ですがやはり生きるということ、生活をするということ、働くということ、根底にある人としての大切なことまではいくら時代が変化しても変わらない、変えてはいけないと思うのです。

我々の行っている活動は本来必要としている人がいないということが理想です。ですが現実はそううまくはいきません。当施設はこれからも求める人がいる限り活動を続けていくことでしょう。支援している側ではありますが、何が大切なことなのかをしっかりと見極め考え、常にこれで本当に良かったのかと迷い悩み、利用者の方と一緒に「自立とは何か」を考えて取り組んでいきたいと思います。

改めまして今回このような大変名誉ある賞を賜りましたこと、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

代表 菅原 勇也

  • 相談会にて相談対応
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  • 他団体合同相談会の様子
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  • ホームレス声かけ
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  • 学生の取材中の写真
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  • 施設利用者の不動産同行
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  • 施設利用者による町内ゴミ拾いボランティア
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