受賞者紹介

第63回 社会貢献者表彰
※ 掲載内容(名称、活動内容、代表者名、肩書き等)は受賞当時のものです。

NPO法人 なでしこの会

(愛知県)
NPO法人 なでしこの会

社会的ひきこもりの子どもを持つ家族・当事者の会。2001年に全国ひきこもりKHJ親の会の支部として、東海地方の家族が集まって結成し、2004年にNPO法人の認定を受ける。現在約80家族が所属し、親の学習を目的とした月例会のほか、当事者への「居場所」の提供や、親の語ろう会、女子会(母親の会)ほか、各種行事を開催している。月例会では「親が変わることで子どもも変わる」との考えから、親がひきこもりに対する正しい知識を持つために、回復者の体験談を聞いたり、各方面の専門家を招いて話しを聞いたり、グループワークを通じて様々な角度から子どもとの関わり方を学習している。親は、親亡き後の我が子の生活を考える焦りから、子どもを就労させることにばかりに目が行きがちだが、子どもが生きていることが一番大事なことであり、会では①家庭を安心できる場にすること②家から出られない分、できる範囲で家事に積極的に参加させ、家族の役に立ち、感謝されることで自己肯定感を高めていくこと③本人の興味・関心を手掛かりに外の世界に繋げていくこと、この3つを目標に、親同士、家族同士で情報や悩みを共有することで、親子の「自分たちだけではない、相談できる人がいる」という精神的支えにもなっている。地域ひきこもり支援センターや保健所、精神保健福祉センタ-、行政・民間の支援団体とも連携して活動している。

私たちNPO法人なでしこの会は、ひきこもり状態にある人たちの家族会です。2001年に創立、2004年にはNPO法人となり、25年間活動を続けてきました。なでしこの会とう名称は「なみだをふいて できることから始めましょう しあわせ探しを この場から」の頭の文字から名付けられました。

結成当時は、西鉄バスジャック事件などが社会的に注目され、「ひきこもりは怖い、犯罪者だ」という誤解や偏見が拡がり、相談にいっても「本人の甘え、なまけだ。親の育て方が悪い」と批判されるばかりでした。そんな中で孤立していた、私たち家族の心の拠り所、助け合いの場として結成されました。

毎月の例会では、専門家のお話、ひきこもり経験者の体験談など、家族としてのあり方を学びます。フレンドシップなでしこ(居場所)では、本人には家庭以外に安心して過ごせる場、家族には長期戦を支える心の安心と対話の場を提供してきました。行政との関わりでは、「愛知県ひきこもり支援推進会議」「就職氷河期あいちプラットホーム」などで、家族や本人の支援への要望を伝えてきました。毎月発行している「会報 なでしこ」も、今月で278号となりました。

ひきこもりも個人の問題でなく社会の問題だとの理解も広がりつつあります。この度、私たちのささやかな努力を「社会貢献」として評価して頂き、たいへんうれしく思っています。これからも、家族の幸せのために、出来ることに取り組んでいきたいと思います。

最後に会員(母親 80代)の言葉です。
「(会に参加すると)気持ちが楽になります。どうしようもないところで行ったり来たり、家族会ではいろいろ状況は違っても私自身を受け入れてもらえる、とっても気持ちが楽になる。これまでの自分の生き方を問い直す場を頂いている。もう高齢者だがもっと変わりたいと思う。親子でくつろげる家族を作っていきたい。親が変わるための支援を家族会でしてもらっている」

 

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