NPO法人 移動支援 Rera
宮城県石巻市、東松島市、女川町で、送迎できる家族等の不在、高額な交通費の支払いが困難で、移動手段を持てず外出を諦めている高齢者や障がいのある人、生活困窮の住民を対象に移動支援を行っている。2011年東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻地域は自家用車が流され、タクシー会社の被災、公共交通機関の機能も喪失。札幌の障害福祉団体が中心となって災害移動支援を立ち上げたのをきっかけに、それを引き継ぐ形で、2013年に法人化。復旧・復興の流れの中で、被災した住民のフェーズの変化に合わせて、通院、買い物など、さまざまな送迎支援を行う。福祉車両5台と普通車1台を助け合い送迎として使用し①実費料金(2キロ100円)を利用者から受け取る②電話予約制となっており、年間延べおよそ5,000名を送迎する。ボランティアドライバーは国交省指定の講習会に参加し、先輩ドライバーの実地指導も受けられる。また孤立しがちな移動手段のない住民と一緒に買い物や温泉、お墓参り、お花見などに行く「付き添いお出かけ送迎」を月1回実施。外出が限られた利用者が人と社会と繋がり、心豊かに過ごせることを目指す。2024年度末までに延べ21万5千人の足となった。この活動は少子高齢化の日本で特に地方の移動困難者の最後の砦となっている。
この度は「社会貢献者表彰」を受賞させていただき、誠に光栄に存じます。社会貢献支援財団様をはじめ、私どもの活動に日頃よりご理解とご支援をいただいております関係各位に、心より厚く御礼申し上げます。
東日本大震災がきっかけとなり活動を開始した移動支援Rera(レラ)は、全国のボランティアや支援者の方々に応援をいただきながら、間もなく活動開始15年を迎えようとしています。
壊滅的な被害を受け、色を失った町の中で、移動手段に困っている方々を一人でも多く送迎しようと、避難所、仮設住宅などから、自宅の片付け、病院や仮設のお風呂、時には火葬場など、昼夜問わず送迎を行っていたのが、活動の始まりです。
自らも被災した住民ボランティアなど、地域が引き継いだ活動は、NPO法人となり、地域に根付いた活動として、自力で外出が困難な方々の送迎を行い続けてきました。
活動は、ハンドルを握ることに留まらず、一人一人のくらしを見守り、寄り添うことに徹し、積み重ねた送迎人数は、のべ21万名を越えています。
今回の受賞は、これまで活動に携わって下さった人たち、同じ車窓から町の復興を見届けてきた利用者さんたち、私たちへの応援・ご支援を通して、東北の復興を見守って下さっている全国、世界の皆様のことを改めて思い起こし、振り返り、そして今日の姿を認め合う機会になりました。そのステージに一緒に立って下さった方々に、レラとして心から感謝の気持ちをささげたいと思いました。
私たちの活動は、道路運送法上『登録を要さない』、ガソリン代等の実費相当のみを利用者さんにご負担いただく、『助け合い送迎』として実施しています。それ以外の活動資金は「復興」、「被災者支援」の取り組みに対する補助金、助成金、寄付に依存してきました。「発災15年」は“節目”とも呼ばれ、「平時への移行」、「復興の完結」などのキーワードとともに復興財源の減少、消失が進み、活動の持続性の厳しさは増しています。
高齢者・障害者・生活困窮者などの支援機関やNPOが取り組んでいる、移動支援や生活支援に対し、交通事業者、自治体などの理解が進み、“役割分担”を行いながら、活動・事業が安定した収支構造や人員体制の中で、必要な方に必要な支援を届けることが出来る活動となるよう、地域の方々との連携を深め、「誰もが健全で心豊かな生活を送ることが出来る社会」を目指してまいります。
この度は、誠にありがとうございました。
















