社会福祉法人 ゆうゆう舎 ぱれった・けやき宮城野
「ぱれった・けやき宮城野」は、社会福祉法人ゆうゆう舎の事業所のひとつで就労継続支援B型事業所。2002年に設立された社会福祉法人ゆうゆう舎は、仙台市の病院の精神科でソーシャルワーカーとして働いていた釣舟晴一さんが、1989年に入院患者に何かして過ごしてもらおうと院内に開いた小さな「作業所けやき」が前身。利用者が安心してのんびりと、やりたいことをしながら過ごせる場所を念頭にしていた作業所は、ゆったりと時間がある分、かえって利用者同士の衝突が起きたり、何もせずにいるだけだったので、時間をかけて小規模作業所から地域活動支援センターへ、その後就労継続支援B型事業所へと移行していった。現在、利用登録者は37名。宮城県の農家と連携し地元産の野菜や果物の乾燥加工、パウンドケーキやクッキーの生産、七夕やこけしなどを刺繍で施した雑貨や小物を製作・販売している。丁寧な仕事は評判を呼び、販売量も増加。利用者の工賃時給もアップし、安定した運営を続けている。利用者が継続して作業出来るよう作業場の環境整備にも力を入れてきた。ひとりひとりの個性と「自分で決める」ことを大切に、利用者が「今日も楽しかった!また明日も来よう」と思ってもらえる場づくりを目指している。
この度は栄誉ある賞を賜り、誠にありがとうございます。
受賞後には利用者の方々から、すごいね!嬉しいね!と言った声で盛り上がりました。自分たちの事業所がこのような賞をいただいた事に大変感謝しております。
ぱれった・けやき宮城野は、社会福祉法人ゆうゆう舎の一事業所であり、就労継続支援B型事業所という障害を持った方が雇用契約を結ばずに働く場所です。1989年精神科病院の一角で始まった作業所が前身であり、現在まで主に精神障害をもつ方と共に歩んできました。
利用されている方の中には、精神科病院に長期入院の経験、人間関係での孤立、偏見などで苦しい思いをしてきた方がいます。精神科受診自体が周囲からの偏見にさらされることもありました。私たちはそんな方々が集まることのできる場所をつくり、気兼ねなくやり取りできることを目指してきました。
そんな彼らは「何かしてみたいけど、自信がないな」と言った状態で利用開始するため、当初は利用者の方が無理なくできる仕事だけを求めていました。そのため依頼はほぼなく、どう過ごそうか考える毎日で、利用者さんたちはやる事も無く、時間だけはあるので他人が気になっていざこざが起こる事もありました。そんな中、お客様から「商売の相手としてお願いをしている」と言われた事で、「福祉だから」を出来ない理由にしていたと気づきました。
それからは、依頼された仕事は丁寧に行い納期を絶対守る事を続けた結果、人づてにお仕事をいただけるようになりました。利用者の方に支払う工賃が増えるに従い、利用者の方は仕事に真剣に向き合う様になり、いざこざはいつしか無くなっていました。
現在では活動内容も広がり、乾燥野菜加工、菓子製造、内職、手芸、ランチ営業をしています。その中から自分に合った作業が選べるようにし、小さなステップアップを積み重ねて自信に繋げ、それぞれ持つ目標に近づいて欲しいと考え支援しています。
近々では、様々な方面から試作依頼が来ています。毎日違う作業が目白押しの日々ですが、「忙しい事は良い事だよね!」と話す利用者さんがいました。その言葉の通り、やる事がたくさんあると言う事で、働く励みにもなっていますし活気が出てきたと実感します。
職員も利用者の方も対等な立場で言い合える関係性を続けながら、「今日も楽しかったね。また明日も来よう!」と思える安心できる場所を目指し、どうすれば今よりもより良く地域の中で生きられるかを考え続けます。
今回の受賞は地道に利用者支援と生産活動の両方を担って来た職員一同大きな励みとなりました。
今後は、感謝を胸に気持ちを新たにして、ぱれった・けやき宮城野が安心した場所であり続けるために尽力して参ります。

















