受賞者紹介

第63回 社会貢献者表彰
※ 掲載内容(名称、活動内容、代表者名、肩書き等)は受賞当時のものです。

NPO法人 レジリエンス

(東京都)
NPO法人 レジリエンス
代表理事 西山 さつき

DVや虐待、モラハラ、いじめ、パワハラ、その他さまざまな原因による心の傷つきやトラウマに焦点をあて、人が人を傷つけることがなぜ起こり、どんな影響をもたらすのか、自分や人を大切にするための情報を提供し学び、回復のための心の手当をできる場所を提供したいとの思いで「こころのcare講座」を2003年に中島幸子さんが開始。その後NPO法人となる。「こころのcare講座」では、DVの様々な形態、トラウマへの対処法、周囲とのより良いコミュニケーション方法、家族や自尊心など、12のテーマのワークシートを使用する。1回約2時間、女性限定で、DVの経験やトラウマの有無は問わない。予約不要で途中参加、退席、遅刻、1回のみ等の縛りはなく、いつでも参加できる。2020年からはオンラインで配信、既に配信された記事や動画も視聴することができる。2007年に同講座を全国各地で広く提供してもらうためのファシリテーター養成研修を、2008年からデートDV予防教育を行うファシリテーター養成研修も開催し、約400名の修了者が全国各地で活躍している。2011年から性暴力被害の支援をしている人に向けた研修プログラム「SAFER」を始め、2014年から全国各地の少年院で、虐待被害者でもある青年たちに「傷つきを癒しより良い人生を築くために何ができるか」とのテーマで講話を行っている。

推薦者:NPO法人コミュニティ・ネットワーク・ウェーブ 理事長 佐光 正子

このたびは、社会貢献者表彰をいただき、心より感謝申し上げます。

NPO法人レジリエンスは2003年より、心の傷つきからの回復に焦点をあて、情報を広める活動をしています。社会ではDV、児童虐待、性暴力、パワーハラスメントなど、さまざまな傷つきが多く発生しています。

被害者は深く心に傷を受けますが、心の傷の手当をする場所や情報は十分ではありません。私たちは2003年に心の傷を癒し、被害者が本来もつ力を復元させるための「こころのcare講座」を始めました。

2007年には講座を全国展開するために「ファシリテーター養成研修」をスタートさせ、現在では全国の様々な地域で講座が開催されています。

2011年の東北での震災発生時には東北の団体と連携し、こころのcare講座を災害地でも広める活動を行いました。災害時にDV、虐待などの暴力は悪化し、性暴力の発生は増加する傾向にあるのです。

2020年の新型コロナ感染拡大時には、オンラインでの講座をスタートしました。会場での対面の講座が開催できなくなってしまったのです。ソーシャルディスタンスにより被害者が孤立し家庭内の暴力は悪化する状況に、国連も警鐘を鳴らした時期でした。慣れていない動画の撮影は本当に大変でしたが、オンラインの講座の反響は大きく、講座開催がない地域の方や、子育てや介護、就労などで講座に足を運ぶ時間が取れない方に講座を届ける新しい手段となりました。

性犯罪規定が大幅に見直された改正刑法が2023年に施行され、性暴力被害がもたらす重大な心の傷が注目されています。今まで声をあげられなかった被害者が支援につながる機会も増えてきています。支援者側も情報をブラッシュアップさせ、より良い支援の体制を作る必要があります。私たちも支援者研修にさらに力をいれていきたいと取り組んでいます。

DV、性暴力、虐待などは一部の人に起きている特殊な問題と思われがちですが、私たちの身近で実はとても多く起きている社会問題です。受賞という貴重な機会を通して、多くの方に現状を知っていただけたことにも深く感謝しています。

誰もが傷つきから回復できる社会を目指し、今後も私たちができる最大限のことをしていきたいと思っています。

 

  • こころのcare講座
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  • 研修の様子
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  • SAFER性暴力被害者支援研修
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