NPO法人 無戸籍の人を支援する会
出生届けが出されなかったなどの理由で、無戸籍になっている人は、推定で1万人以上と言われている。いつ誰の子から生まれ、いつ亡くなったかまでの身分・家族関係を登録証明する戸籍がないと、住民票が作れず、保険に加入できず、病院へ行けない、銀行口座が作れない、就労が出来ないなど、様々な困難を伴う。2016年、代表の市川真由美さんは、マイナンバー法の施行にあたり、経営する会社の従業員に提出を求めたところ、その従業員が無戸籍だと判明し、戸籍取得を手伝うが、さまざまな障壁にぶつかり、戸籍取得まで約2年を要した。自身の経験から、無戸籍で困っている人の力になれたらと、軽い気持ちでHPを立ち上げると、相談が殺到。30年間無戸籍で壮絶な人生を送っていた男性に出会い“無戸籍は人命に直結する問題”とし、2018年、NPO法人を設立。以来、全国から寄せられる無戸籍者からの相談に1人で奔走している。市川さんに出会い、これまでに7名が戸籍を取得、14名が住民票を、3名が国籍を取得した。さらに、無戸籍者、戸籍を取って間もない人の就労支援、無戸籍について広く知ってもらうため、大学の法学部、社会福祉や幼保教育に関係する機関などで講演活動も行う。無戸籍の人々の人生に新たな光を届けるべく日々奔走している。
社会貢献者表彰を受けて
この度、大変栄誉ある受賞をありがとうございました。
社会に貢献している活動と認めてくださった事で幾人もの人が生きる権利を得られる事になったのかと思うと本当に感謝です。
無戸籍者が自分の状況を伝えても、無戸籍に対する法律がことから、行政窓口では相談に行っても随分とハードルの高い扱いになっています。一体、何からどうしたらいいのかと、おおよその窓口職員はマニュアルが無いことで全く対応ができません。
無戸籍支援の活動団体に繋がる道筋がこうやって増えることは何より命を守れる導線が増える事と思います。いつ途絶える事になるのか予測もつかない今日の糧、明日のライフライン、様々なその日暮らしを強いられる中、どんなに苦しくても自分の命を諦めきれません。『誰か助けて』の声を、一つでも掴める様な啓蒙活動を続ける事への励みにもなりました。最優先は生きる事。それから受けるはずだった人間としての権利を一緒に取り戻す伴走支援を、今後も変わらず私の命ある限り続けて参ります。本当にこの度は表彰の形でのご支援をありがとうございました。
市川 真由美


















