NPO法人 徳之島虹の会
沖縄島北部、奄美大島などの琉球諸島の離島と共に、生物多様性が評価され、2021年に世界自然遺産として登録された徳之島は、日本の0.7%の面積に対し、国内の20%もの動植物が生息する地で、鹿児島県の島。先立つこと10年前2011年に発足した徳之島虹の会は、徳之島の自然環境保護を目的に、島の子どもたちには環境教育や山歩き、外来種駆除を、来島者には徳之島の自然知ってもらうためにエコツアーやナイトツアー、ウミガメ講習会、海外の小学生と島の小学生のオンライン交流会の開催等を行っている。また、固有生物オビトカゲモドキや、奄美大島と同様に徳之島にも生息するアマミノクロウサギをはじめとする希少野生動植物の保護パトロールや、希少種成育調査等も行い、データを全国の研究者に提供している。会の名前になっている”にじ”は徳之島では”仲間”という意味で、”虹の会=仲間の会”。生物多様性を守るための要は、活動に多くの市民が参加することと考え、”何はともあれ、まずは知る、そしてやる、残す、引き継いで渡す”をモットーに、徳之島の自然や文化を守り伝えている。
徳之島は2021年に世界自然遺産に登録された、鹿児島県本土と沖縄県本島の間にある島です(世界自然遺産「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」)。
世界自然遺産に登録された4島のなかで最も小さく、また遺産エリアのすぐ隣に人の暮らしがあり、人間活動の影響を受けやすい環境があります。
徳之島には約3万年前から人が住んでいたと云われながら、今なお豊かな自然があるのは人々が自然環境と共生する暮らしを営んできたからで、自然と人の暮らしは不可分なものであると考えています。
徳之島は「子宝の島」とも云われ、全国でも合計特殊出生率が高い地域です。島内の殆どの小学校では、運動会などに集落民の多くが競技や総踊りに参加するなど、地域コミュニティ力がまだ残っています。
それでも最近は、ゲームやSNS等に多くの時間を割く子どもたちが増えていて、殆どの若者は高校を卒業すると進学や就職で島を離れていきます。
日本全体で過疎化と高齢化が進む中、集落(地域コミュニティ)内での助け合いや共同の力を維持するためには、そこに住む人々自身が地域の宝(自然・歴史や文化、ひと)の持つ価値を認識して誇りをもち、協働して守り伝えていこうという気持ちと行動が大切です。
そのため、子どもたちが島を離れる前に、島の自然や文化の豊かさとその魅力を認識し、郷土愛を育んでもらいたいと願い、活動を続けています。
当会は今後も、子どもたちを主に若い世代の島人たちが、徳之島の自然・歴史・文化の豊かさに気づき、世界自然遺産の森やその周辺地域の自然保護活動および地域の文化や暮らしの知恵・生活の工夫などの保全・継承を活発に行うようになることを目指します。
基本は、「知る」(座学)⇒「考える」(ワークショップ)⇒「実践する」(野外授業)⇒「実践結果のまとめと発信」(発表や島内外との交流等)という流れで環境教育を実施し、単発の体験活動では終わらせず、深い学びに誘います。また地域の区長や青年団、こども育成会、女性連などとも協働して、自然と共生し続けていくための知恵を活かした遊びや食などの文化を再発見し、体験する活動を企画・実施していきます。
これらの活動を通じて、学業や就職で島を出ざるを得ない若い世代の「島人」としてのアイデンティティを確立し、「自然と共生する人の暮らし」が未来へと受け継がれていくことを考え続けて実行し続けます。





















