一般社団法人 若者サポートnanairo
2016年から岐阜県山県市で「誰もが自分の色で輝けるように」と、生きづらさを抱えた主に精神に障がいのある人たちが、地域で安心して暮らしていけるように活動している。利用者には、親の虐待や家庭内不和、仕事の悩みなどで、鬱の発症、自傷行為や薬物依存の人、発達障がいのある人がいる。共同生活における日常生活のサポート、生活や就労についての相談にも対応するグループホームをはじめ、自立度に合わせたアパート型サテライト運営、就労継続支援B型、生活訓練の多機能型事業所の運営、福祉を利用する際に必要な計画相談支援、生活困窮者の就労訓練、準備支援、代表理事の増田真由美さんが保護司でもあることから、触法者の住居確保や自立支援、利用者の家探し、入居手続き、入居中の相談対応等、一人一人のお困りごとにきめ細かく支援できる体制を整えている。2024年に、地域の病院と提携し、精神科の訪問看護を365日24時間体制でスタートした。対象は岐阜市、山県市の精神科医の診断書がある子ども、大人。病状の管理から正しい日常生活を送るために寄り添う看護で、社会的孤立の防止と家族支援を行う。山県市で唯一精神障がいの人に寄り添う団体というだけでなく、スタッフのキャリアアップ支援にも力を入れ、精神保健福祉士の資格にかかる学費を全額支援し、団体の持続的成長と信頼にも寄与している。
この度は、第63回社会貢献者表彰という大変栄誉ある賞を賜り、誠に有難うございます。岐阜県山県市という人口約2万5,000人の自然豊かな場所で、私たちは2016年4月に法人を立ち上げました。開設から10年という節目に、当法人の活動に目を向け、このような機会を与えてくださった貴財団の皆様に、心より感謝申し上げます。
一般社団法人若者サポートnanairoを開設した経緯には、恵まれない家庭環境や精神疾患などにより、生きづらさを抱える若者たちが、社会へと踏み出すとき、あるいは社会に出てからも様々な困難に直面しているという現実がありました。「誰もが自分らしい色で輝けるように」との目標を掲げ、同じ思いを持つ大人たちが集まり、見守り、サポートを続けて参りました。
開設当初は、私たちのような無名の団体が地域に受け入れられる事は簡単ではありませんでしたが、少しずつ共感や理解、応援して下さる方が増えていきました。nanairoのスタッフをはじめ、日頃からご支援くださっている皆様のお力添えにより、今回このような栄誉ある表彰をいただくに至りました。改めまして深く感謝申し上げます。
立ち上げ当初には、発達障害のある女性が事件を起こしたことをきっかけに、地域での事業所開設に反対の声が上がったこともありました。安心して安全に暮らしている方々にとって、精神的な課題を抱える人たちの居場所が近くにできることに不安を感じるのは、当然のことだと受け止めました。しかしながら、精神に課題を抱える方も地域で安心して暮らせる場所を作り、地域を安全な場所にしたいという思いから、地域の方々と少しずつ信頼関係を築いてまいりました。この10年で、その願いが少しずつ形になってきたように思います。
また、私たちのような福祉の力だけでは、課題解決は難しく、医療・教育・行政・民間など、さまざまな分野の方々と連携・協力することの大切さを痛感してまいりました。それぞれの専門性を活かしながら連携することで、多くの困難を乗り越えることができたと思っております。
今後は、時代の流れに応じて柔軟に対応しながら、常に前向きに行動できる組織を目指して参ります。今回、他の受賞者の皆様と出会い、お話を伺えたことにより、新たな意欲と学びをいただきました。
この度の受賞は、「支援に見返りを求めない」ことをモットーとして活動してきた私たちスタッフ一人ひとりにとって、最高のご褒美となりました。この賞に恥じぬよう、今後も自分たちにできることを一つひとつ積み重ねてまいります。
代表理事 増田 真由美
















