受賞者紹介

第64回 社会貢献者表彰
※ 掲載内容(名称、活動内容、代表者名、肩書き等)は受賞当時のものです。

認定NPO法人 アジア車いす交流センター(WAFCA)

(愛知県)
認定NPO法人 アジア車いす交流センター(WAFCA)理事長 寺田 恭子
理事長 寺田 恭子

Wheelchairs and Friendship Center of Asia(以降 WAFCA(わふか))は1999年に設立され、25年にわたり障がい児への支援を行ってきた。タイ、インドネシア、中国をはじめとするアジア諸国で、適切な車いすが手に入らない子どもたちに「移動の自由」と「希望」を提供している。2023年度1年間だけでも、タイとインドネシアに405台の車いすを寄贈し、107名に奨学金を贈っている。これまでに寄贈した車いすは、体の成長や障がいの進行度合いに合わせ、メンテナンスや交換も継続的に行う。車いす支援のほかに教育支援、バリアフリー化、国際交流の3つの社会的課題に取り組んでいる。奨学金制度を設け、障がいの有無に関わらず、子どもが自信と尊厳をもって自立できるよう交通費や教材費なども併せて支援し、提供した車いすで自宅から学校まで移動できるよう、使用する歩道の整備やバリアフリー化の推進、社会全体のバリアフリー化促進も同時に行っている。また、障がい児やその家族、専門家、支援者、若者世代の相互理解と支援レベルの向上のための交流事業や、WAFCAAthleteチームを作り、試合会場にブースを設け、チャリティグッズの販売やアスリートとの交流などの広報活動にも力を入れている。

推薦者:認定NPO法人 アジア車いす交流センター(WAFCA)

第64回社会貢献者表彰式にて、公益財団法人 社会貢献支援財団様より過分な評価を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。また、長年にわたりWAFCAの活動を支えてくださった皆さま、そして現地スタッフの皆様のご尽力にも、あらためて深く感謝いたします。

認定NPO法人アジア車いす交流センター(WAFCA)は、創設から25年以上にわたり、タイとインドネシアの障害のある子どもたちが自立へと歩み、地域の一員として生き生きと暮らせる未来をめざして活動してきました。寄贈した車いすは延べ7,000台以上にのぼり、多くの子どもたちが「移動の自由」を手にしています。しかし私たちが届けているのは“移動手段”だけではありません。教育支援、家庭や学校のバリアフリー化、家族や地域を巻き込んだ包括的支援を通して、子どもが「通える・学べる・参加できる」環境づくりにも力を注いできました。

車いすは、現地スタッフと専門家が家庭や学校を訪問し、一人ひとりの身体に合わせて調整します。また、安全な移乗や姿勢づくりの指導を丁寧に行い、生活の質が向上するよう伴走します。その積み重ねにより、車いすをきっかけに登校が可能になり、友人と学べる喜びを取り戻した子どもたちは大勢います。

また、車いすは「健康づくり」と「社会とのつながり」を生む大切な道具でもあります。私は子どもたちが参加する合宿研修などで車いすダンスの指導を行ってきましたが、家族や友人と音楽に合わせて楽しそうに踊る姿は、Well-being の実現に向けた確かな一歩です。

さらに、自治体職員、教員、リハビリ専門職等を対象とした研修会を継続し、地域全体の理解と支援力を高めてきました。家庭に寄り添い、地域と協働して支援を続ける現地スタッフの存在こそ、WAFCAの強さの源です。

表彰式では、全国の受賞者の志に触れ、人間の尊厳を守る活動が連鎖して社会を変えていく力を改めて感じました。この出会いは、WAFCAが積み重ねてきた歩みを振り返り、支援の根幹にある志をあらためて胸に刻み、さらに前進すべきことを教えてくれました。

支援を必要とする子どもたちがいる限り、私たちの活動は止まりません。「変わらないために、変わり続ける」という姿勢を胸に、教育・自立支援、バリアフリー環境づくり、健康の保持増進に向けた取り組みや国際交流、そして未来を担うリーダー育成にも一層力を注ぎ、アジアにインクルーシブな社会が広がるよう歩み続けてまいります。

理事長 寺田 恭子

  • 車いすを寄贈
    車いすを寄贈
  • 車いすを寄贈
    車いすを寄贈
  • 車いすを寄贈(外務省フォトコンテスト受賞作品)
    車いすを寄贈(外務省フォトコンテスト受賞作品)
  • 車いすの子どもと母親
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  • インドネシア特別支援学校
    インドネシア特別支援学校
  • 障がい児合宿研修
    障がい児合宿研修
  • 歩行器を寄贈
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