受賞者紹介

第63回 社会貢献者表彰
※ 掲載内容(名称、活動内容、代表者名、肩書き等)は受賞当時のものです。
くろっぷ みのり

NPO法人 CROP.-MINORI

(神奈川県)
NPO法人 CROP.-MINORI 代表理事 中山 須美子
代表理事 中山 須美子

自身の経験から「心の内側から起こる問題は、薬を飲めば治るということではない」ことを、「ドルフィンスイム」を通じて実感した中山すみ子さんが、この体験を家庭環境に恵まれなかった子どもたちに届けたいと、世界的にも珍しい野生のミナミハンドウイルカが120頭近く生息する東京都御蔵島で、児童養護施設の中高生の子どもたちに、ドルフィンスイムを体験してもらう活動を1997年からスタート。深く傷ついている子どもたちの心に癒しを与え、ありのままの自分を肯定する機会を届けるこの活動は、集めた寄付で行い、これまでのべ約600名の子どもたちが参加している。2011年から自然豊かな横須賀市秋谷でファミリーホームをスタートし、委託を受けた幼児を預かり、ホームを退所する18歳まで長期間家庭的な環境下で心豊かな生活を送れるように養育している。ドルフィンスイム、アートセラピー、成長とともに生い立ちや過ごした時間に向き合うライフストーリーワーク、米国のNVC(ノンバイオレントコミュニケーション)の手法を生活に取り入れ、自信、他信と、1人1人の生きる力を育んでいる。団体名CROP.-MINORIには、子どもたちに自分だけの実りを実らせてほしいという思いがこめられている。

このたび、社会貢献支援財団より栄誉ある賞を賜り、心より感謝申し上げます。日々の暮らしは、地域や行政、さまざまな連携機関の協力なくして成り立ちません。これまで支えてくださったすべての方に深く感謝いたします。

CROP.-MINORIは、困難な家庭環境で育った子どもたちに、自然体験や家庭的な養育を通して心の回復と成長の機会を提供してきました。1997年から、東京都御蔵島で野生のミナミハンドウイルカと泳ぐ「ドルフィンスイム」を実施し、深く傷ついた子どもたちに癒しと自己肯定のきっかけを作りたいと活動をスタートしました。この活動は寄付金によって運営され、これまで延べ約600名が参加してきました。野生のイルカや島民との交流を通じ、自然の優しさや厳しさ、目には見えないつながりを感じ、自信や他者への信頼を取り戻す場となっています。

2011年からは、海と山に囲まれた神奈川県横須賀市秋谷にファミリーホームを開設し、行政委託を受けた子どもたちを18歳まで長期にわたり養育しています家庭的な環境で、心豊かな生活を送れるよう支えています。生活の中には、ドルフィンスイムやアートセラピー、成長に応じたライフストーリーワークを取り入れ、自らの生い立ちや経験と向き合う機会を大切にしています。また、「ノンバイオレント・コミュニケーション(NVC)」の手法を日常に取り入れ、相手を尊重し合う関係性を築きながら、一人ひとりの「生きる力」を育んでいます。

日々一緒に食卓を囲み、笑い合い、時には衝突もしながら、家族として暮らしています。しかし、“本当の家族ではない”という現実が、あと少しの理解や支援の手前で立ちはだかることもあります。子どもたちの暮らしを守るために必死で動く中で、その壁にぶつかる悔しさや孤独を感じることも少なくありません。団体名「CROP.-MINORI」には、子どもたちが自分だけの「みのり」を育ててほしいという願いが込められており、活動全体を通じて、未来へ向かう彼らが自らの力で成長し、豊かな人生を歩めるよう支援していきたいと思っております。

 

  • お庭の木にツリーハウスを制作中
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  • クリスマスは、みんなで夕飯を準備してお祝いします
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  • おいも、たくさんできるかな~
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  • 野生のミナミハンドウイルカと泳ぐ「ドルフィンスイム」
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  • クロップハウス
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  • 気分を変えてロウソクを灯し、夕飯をデッキスペースで
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