受賞者紹介

第63回 社会貢献者表彰
※ 掲載内容(名称、活動内容、代表者名、肩書き等)は受賞当時のものです。

NPO法人 エンパワメント輝き

(岩手県)
NPO法人 エンパワメント輝き 理事長 大光 テイ子
理事長 大光 テイ子

2018年に大光テイ子さんが設立し、ひきこもりの人たちの支援を中心に岩手県洋野町で活動しているNPO法人。ひきこもりは背景に複数の問題があることが多く、家族への支援も含め、包括的に伴走型の支援を行っている。洋野町からの委託を受け、個別相談や家庭訪問を行い、役場に勤務していたころの人脈と経験を生かして、問題を抱える人と各支援先とを直接つなぐ役割を担っている。また親戚などへの支援にも繋げたり、ひきこもりの家族会や当事者が気軽に立ち寄れるカフェの提供など、様々な方法で一人も置き去りにせず、それぞれのゴールに向けて自分らしい自立ができるよう支援している。行政との連携と協働で取り組むことで、支援した人の約70%が治療、経済的支援、就労、進学等により変化し、社会復帰への一歩を踏み出すなど成果を上げている。大光さんは洋野町役場を退職後、地域包括支援センターで保健師として勤務していた際、20年以上引きこもっている50代の息子と暮らす高齢夫婦の支援に携わった。他にもこのような人たちがいるのではないかと洋野町が民生委員の協力で行った調査の結果、精神疾患やひきこもりの問題を抱える70名を超える人たちの実態が判明。そのうち50名がひきこもり状態の人たちだった。大光さんはその50名を地道に訪問し続け、地域包括支援センターを定年後もひきこもり・精神疾患・生活困窮・要介護の人たちを支援するためNPO法人として活動することとし現在に至る。後継者探しを継続中。

この度は、社会貢献者表彰という大変名誉ある賞をいただきまして心より感謝申し上げます。

特定非営利活動法人エンパワメント輝きは、平成30年に設立し、ひきこもり者の支援や認知症者の支援、介護予防など主に町から委託を受けて活動しています。その他に知的、精神、発達障がい者への支援や生活困窮者への支援も独自に行なっています。包括的支援をするためには関連することが多いからです。

私はひきこもり者の支援に関わるようになって14年になりますが、初めて支援した家庭が8050問題と住まいの問題など複合的な課題を抱えていました。両親の介護支援とひきこもりの子どもの支援、住宅改修など包括的に支援いたしました。当時はひとり暮らしのひきこもり者は1人だけでしたが現在は12人に増えております。生活保護や障害年金の申請などの支援や、治療が必要な方への受診に同行しています。

高齢の親が多いことから早期支援が喫緊の課題となっています。親亡き後も生活できるよう経済面での支援や就労支援を行っております。当初支援はいらないと拒否した方々も高齢になるにつれ、支援して欲しいと希望するようになりました。就労できた方や自立した生活ができるようになった方など、一人ひとりのゴールは違いますが自己肯定感を高め、生きていてよかったと思える人生を送ってほしいと願っております。

今までひきこもり支援を継続できたのは、精神科医であり中央大学教授の山科満先生のご指導ご協力の賜物です。東日本大震災後から久慈地区及び洋野町のひきこもりの家庭訪問や相談、講演会などにご尽力いただきました。心より感謝申し上げます。

昨年、地域包括支援センターが10年ぶりにひきこもり実態調査を実施したところ、新たに100人くらいいることが分かりました。関係機関と連携し一人ひとりに寄り添いながら支援して参りたいと思います。支援が長期にわたると思いますが、この受賞を機に職員一同なお一層努力して参りますのでよろしくお願いいたします。この度は栄えある表彰を賜りまして誠にありがとうございました。

理事長 大光テイ子

  • 家族会の屋外活動(海浜公園の散歩)
    家族会の屋外活動(海浜公園の散歩)
  • 家族会の様子
    家族会の様子
  • 家庭訪問にいってきます
    家庭訪問にいってきます
  • 講演会後の家族会との交流会
    講演会後の家族会との交流会
  • 地域での出前講座
    地域での出前講座
  • 当事者の居場所の様子
    当事者の居場所の様子
  • 普及啓発講演会
    普及啓発講演会
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