NPO法人 RAFIQ 難民との共生ネットワーク
「難民がなぜ刑務所のようなところに収容されているのか」と疑問を持った田中惠子さんがこの問題を啓発するため有志20人とともに2002年(2023年法人化)に任意団体として設立し、以降、20年以上にわたり難民のサポート活動を行っている。田中さんは2001年に高槻市で開催されたアフガニスタンの映画会に参加した際、アフガニスタン人の難民と知り合った。翌年、彼が西日本入管センターに収容されると、支援者に頼まれて面会に行くようになった。時間はわずか30分。会うたびに心も体も衰弱していく様子を見て心を痛め、関心を持ってくれた知り合いと交代で差し入れを持って出向き、身振り手振り片言の英語で交流を重ねたことが活動のきっかけとなった。団体名「RAFIQ」は、ペルシャ語/アラビア語で「友だち」。2016年に開設した「OSAKAなんみんハウス」では、困窮難民専用シェルター、難民・移民に関する書籍を閲覧できるまちライブラリーの運営、生活支援の医療、住居、食料、日本語サポート、難民認定に向けた法的支援、難民初級講座や難民カフェなどの市民啓発、政策提言など活動は多岐にわたる。2019年に全国で難民認定された人は44名、内9名はRAFIQが支援した。活動は会員122名によって支えられており、すべて無償で行われる。難民に寄り添い、難民とともに暮らせる街づくりを目指している。
RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)は2002年に設立され、現在までに23年の活動を続けてまいりました。RAFIQという名称は、ペルシャ語およびアラビア語で「友だち」を意味し、その理念には「友だちとして何ができるかを考える」という精神が込められています。
世界では、紛争や迫害により家族や故郷を失った人々が、2024年末時点で2億人に達しています。一人ひとりがこの現状に向き合い、戦争や人権弾圧を止める努力を行うことが求められているのは明白です。日本でも、1万人以上が保護を求めている現実が、私たちの目の前にあります。
難民支援団体が日本には極めて少なく、個々の困難を解決するために、少人数ながらも誠実に向き合う姿勢を貫いてきました。支援活動を通じ、難民の方々から聞いた母国の状況は、報道などでは知り得ない貴重な「本当の情報」として社会に広める努力を行っています。特にフェイクニュースが広がる今日、こうした直接的な声を聞くことの重要性がますます高まっています。
RAFIQの活動は全て無償のボランティアによって支えられており、100人を超える会員がそれぞれの専門知識やスキルを活かし、住居支援、医療相談、法的アドバイス、日本語通訳などの多岐にわたる支援を展開しています。例えば、医療関係者は難民の通院サポートや予防接種の相談、住宅関係の経験者は難民の住居探しを行っています。また、学生時代に参加したボランティアが弁護士や研究者となり、プロとしてさらに支援の輪を広げるケースも増えています。そのおかげで、難民認定を受け、日本社会に貢献できるようになった方々を生み出すことができました。
私たちの拠点である「OSAKAなんみんハウス」では、難民申請手続きや生活支援のアドバイスを行い、難民の方々が安心して生活を始められる環境を整えています。こうした小さな拠点を全国各地に広げることで、紛争や迫害を逃れて日本に到着したばかりの方々が路頭に迷うことなく、支援を受けられる社会を目指しています。
難民支援は一人ひとりができる国際貢献の形です。RAFIQは、今後も「友だち」として難民の方々と共に歩み、日本が多文化共生社会の一員として役割を果たすための活動を続けてまいります。
















