八王子国際友好クラブ(HIFC)
八王子国際友好クラブ(HIFC)は同じ地域に暮らす外国人との相互理解を深め、国籍や民族、言葉の違いに関わらず互いを尊重し、共に育ち共に社会参画できる地域社会を目指す市民団体として、北田玲子さんが1987年に設立。北田さんが英国で生活した際、外国人向けに地域の情報提供や交流会などを行う団体や近所付き合いに助けられた経験が発足のきっかけ。市の広報紙を英訳した情報誌の発行から始め(後に7言語版発行)、1992年には公民館と協働で八王子で初の日本語教室を開始した。1991年に入管法が改正されると、より多くの外国人が生活者として同市にも居住するようになり、HIFCにも様々な相談事や依頼が寄せられるようになった。一市民団体では対応が難しく、より広範囲で外国人市民の暮らしの課題に対応できる組織の設置を市へ働きかけた結果、2008年に八王子国際協会(HIFCは団体会員として加入)が設立され、以降それぞれの特徴を活かし役割を分担して活動することにより同市の多文化共生の街づくりに貢献している。HIFCでは現在、日本語教室の運営を行う「日本語グループ」、各国の文化や日本の文化を紹介する「交流グループ」、会員のステップアップのための「研修グループ」、会報ラポールやホームページの編集を行う「会報・ホームページ」、様々な話題を話し合い、考える「土曜談話室」や書道サロンなどの「サークル」の5分野で活動を行っている。(会員数:約170名、外国人、日本人ほぼ同数)
この度は、大変栄誉ある身に余る賞をいただきまして、心より感謝申し上げます。この度の受賞は、ご推薦下さいましたNPO法人八王子国際協会理事長鈴井宣行様と38年間にわたり地道に活動してきました延べ6,000人にのぼる会員の皆様のお陰とここに改めて御礼申し上げます。
1987年、同じ地域に暮らす外国の方々との助け合い、交流を通して相互理解や学びを深めたいというささやかな願いのもと、27名で八王子国際友好クラブを発足しました。翌年には会員は50名、5年後には150名、最大200名となり、40年近く前、他に類似する団体は行政にも民間にもなく、HIFCへの市民の関心の大きさに驚きました。
1991年の入管法改正に伴い、南米などから多くの日系人が働くために来日。地域には生活者として暮らす外国人が激増し、それと共に「日本語は教えていませんか」保健所や病院からは「通訳や付き添いお願いできませんか」、学校からは国際理解教育の依頼、「なかなかアパートを借りられない」などなど様々な要望や暮らしの困りごとが次々にHIFCに持ち込まれるようになりました。しかし一市民団体で解決できるはずはなく、活動を通して見えてきた社会のニーズや課題を行政に訴え、解決するシステム作りを要望し続けるとともにできることを実践してきました。
1992年2月には公民館と協働で八王子初の日本語教室を開始。翌年には再び協働で初の「ボランティア日本語養成講座」が開かれ、40人の募集に450人の応募!この講座受講者有志で日本語支援の会の設立を提案、現在の「八王子にほんごの会」が誕生。当時市の広報の翻訳版はなく、まず英語版から始め10年後の‘97年からは多くの外国人会員の協力を得て7言語版の発刊を実現。(2010年に市に移行)2008年には待ちに待った行政がかかわる八王子国際協会が設立され、HIFCでは解決できなかった広範囲な課題に取り組む組織ができたことは望外の喜びでした。設立に向けて八王子市とHIFCや八王子にほんごの会などの市民団体が力を合わせ1年間準備をしたことは特記してよいことと思います。
現在日本語教室の運営、文化交流、研修、会報・HPなどを中心に直接外国人市民と日々接する活動をしています。会の運営や企画を担う外国人会員が増え、ますます多様な視点から活動内容を考えられるようになり、またおしゃべりの中では、日本での職場環境や母国の話に及ぶことも。厳しい世界情勢が身近に感じられ胸が痛むこともしばしばです。「話し合い、共感そして行動へ」を実践しているHIFC。これからも活動を通して感じたこと、見えてくることを関係機関と共有し、30周年の時に掲げた「共生そして創造へ」が実現されるよう、そして全ての市民の人権が尊重され、より住みよい街へと貢献していきたいです。
前代表 北田 玲子






















