受賞者紹介

第62回 社会貢献者表彰
ちいきかつどうしえんセンター きたきゅうしゅうマック

地域活動支援センター 北九州マック

(福岡県)
地域活動支援センター 北九州マック 統括施設長 髙田 和久
統括施設長 髙田 和久

依存症者の日中の居場所がなかった北九州市地区に2012年6月に開設され、アルコール、ギャンブル、ゲームの依存症者や、近年では受け入れる医療機関が少ない触法依存症者(薬物、窃盗、性嗜好)といった、多様化するすべての依存症からの回復と成長を目指す支援に取り組んでいる。現在利用登録者は57名。カウンセリングをはじめ、回復のための12ステッププログラムの活用、当事者の分かち合いミーティング、各自助グループの会の実施、外部との連携による訪問介護や金銭管理、通院同行支援、ランチ提供、地域清掃、レクリエーション・プログラム、リカバリーパレードの開催、また地域では唯一の女性依存症者への隔週ミーティングや依存症者を家族にもつ家族会の実施など、回復を望む者へ漏れのないサポートを幅広く行っている。「いかにやめ続けられるか」その解決策のひとつとして、回復過程の仲間たちとの共同生活を通して、依存対象に向かわないようグループホームを8か所運営し、生活習慣の基盤作りを行っている。暇な時間と孤独が、依存症という病気を誘発させることから、365日開所し、あらゆる依存症者の回復に日々寄り添い続けている。2024年1月からは自立訓練、生活訓練に特化した事業所「北九州マック ネクスト」がスタートした。

推薦者:NPO法人ジャパンマック 代表理事 岡田 昌之

このたびは第62回社会貢献者表彰という大変栄誉ある賞を賜り、誠にありがとうございました。日頃から支援してくださっている多くの方からお力添えがこのような形となり、改めまして皆様方に感謝を申し上げます。

多くの支援者の願いから北九州マック開設準備会が出来て、2012年6月に北九州市小倉北区に開設されました。

私たちの活動はアルコールやギャンブル、薬物乱用、摂食障害をはじめ近年ではスマホ、ゲームの使用障害の相談も増えており、他にもいわゆる触法依存症(例えば窃盗や痴漢、盗撮などの性嗜好障害)など時代とともに多様化するあらゆる依存症からの回復(再犯防止)の支援をしております。

現在では60名程が登録しており、施設は休日を設けず365日毎日開所して午前、午後の12ステッププログラムに基づくグループミーティングを主として、夜は地域の各種自助グループ(AA,GA,ACOA,KA,EA,SCAなど)への参加を推奨しています。また個別支援として面接相談や金銭管理を含む生活指導をおこなっています。全体では季節毎のレクリエーションや(卓球、ソフトボールなどの)スポーツ、調理実習などのプログラムにより、依存対象の力を借りに健康的な社会生活が続けられるよう対人関係や生活能力、ストレスへの対応能力などの向上を目指しております。開所時間(9:00~17:30)は電話による様々なお問い合わせや面接相談を実施しており、ご家族の支援として毎月、家族教室を開催しております。他にも医療、保健、福祉、司法など様々な関係機関からのご紹介、ご相談を多くいただいているところです。

そこで居住地のない方や遠方でも支援できるよう2014年4月にクロップハウス(グループホーム)を開設(2024年12月現在まで合計26床)し、更に2024年1月には障害福祉サービスの自立訓練(生活訓練)事業所・北九州マック ネクストを開設して、需要にお応えできるよう努めております。

このたびの受賞を励みといたしまして、関係諸機関とのネットワークを拡充しながら職員が一丸となって共に依存症という病からの回復支援(再犯防止)に邁進していく所存でございます。

このたび表彰いただきまして心より感謝を申し上げます。

  • ミーティング
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