受賞者紹介

第53回 社会貢献者表彰
いっぱんしゃだんほうじん がくじゅつのもり

一般社団法人 学術の森

(福岡県)
一般社団法人 学術の森 理事長 中村 信二
理事長 中村 信二

家庭教師派遣ビジネスをしていた中村理事長が、母子・父子家庭や貧困層の子どもたちが学校の授業についていけない、勉強したいけれども塾に通う費用がないなどの理由で、将来や夢をあきらめる子どもの存在を知り、2013年に福岡市に無料の学習塾を開講。
福岡市の中心の天神で日曜以外の朝10時から夜9時の間、常駐する講師からいつ来ても勉強を見てもらえ、学習方法や進路の相談にも対応し、参考書の貸出しコピーを無料で行える等の環境も整えている。不登校の中学生は、学校への働きかけにより出席扱いにもなる。また、ICで出入記録を管理し親御さんへの報告を可能にしている。
6年目を迎えた同団体の利用者は延べ2,000名を超え、通常月4万円程の塾代が無料。講師は学生以外は無償で5.7名が常駐している。運営費用は地元企業を中心に寄付を募っていて、1社月額3万円と決めていて、大口はあえて受け付けていない。対象は母子・父子・貧困家庭に限ってはいないが、優先で受け付けている。

推薦者:福園 倫恭

この度は公益財団法人社会貢献支援財団より、名誉ある賞をいただき光栄に思いますとともに、心より感謝申し上げます。

わたしたちが運営している一般社団法人学術の森は、勉強したくても勉強できる環境がない、塾に行きたくても費用がない子どもたちのために開講している無料学習室です。ここでは、自習スペース、ネットでの映像授業、辞書や参考書、問題集などの教材、コピー機を全て無料で利用することができます。2013年に福岡市の中心地である天神に場所を構えて以来、利用している子どもたちの数は延べ2,500名を超えました。もちろん、自習スペースで黙々と学習する子もいますが、勉強していてつまずいた時は、常駐の講師に質問することができるので、その場ですぐに疑問を解決することができます。また、最近では不登校の子どもたちが学校以外の居場所を求めて利用するケースも多く、時間にとらわれることなく、好きな時間、自分のリズムに合った時間に自分のペースで勉強できるので、彼らにとって通いやすい雰囲気であるようです。そして、頻繁に通えるようになった中学生は学校への働きかけで、今では出席扱いにしてもらえるようにもなりました。ここを利用したことをきっかけに、復学や高校、大学への進学を果たした子どもたちもたくさんいます。今や学ぶ場所はひとつではなく、それぞれに合った環境を与えただけで、こんなにも成長するものだと改めて子どもの秘めた可能性に驚いています。これからの日本を活気づけるためには、将来を担う子どもたちの力が不可欠です。そんな子どもたちをひとりでも多く育成できるように、より一層環境の充実に努めたいと思います。

今回の式典にはスタッフ4名と共に参加させていただきました。そこでは、様々な分野で活躍されている異種多様な方々と交流することができ、大変な刺激を受け、そしてたくさんの気付きがありました。この経験を今後の活動に活かせることができるよう、益々努力していく所存です。誰もが自由に平等に使える学習場所の提供という小さな一助ではありますが、継続していくことでそれが大きな力になればと考えています。今回はこのような機会を与えていただき本当にありがとうございました。

理事長 中村 信二

  • 学習の様子
    学習の様子
  • 学術の森主宰記憶力セミナー
    学術の森主宰記憶力セミナー
  • 指導風景
    指導風景
  • 目標カード
    目標カード
  • 朝日新聞(2014.4.2 夕刊)
    朝日新聞(2014.4.2 夕刊)
  • 毎日新聞(2014.5.10 夕刊)
    毎日新聞(2014.5.10 夕刊)
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」