受賞者

第51回

社会貢献の功績

きょうとふこうせいほごじょせいれんめい

京都府更生保護女性連盟

(京都府)

全国組織の更生保護女性連盟の中で、50年余の歴史を持つ京都府は2016年から若い女性に向けた支援活動「若草プロジェクト in KYOTO」を立ち上げた。
“人は立ち直ることができる”を信じて、それを支援するため、貧困、虐待、ネグレクトDV、いじめ、性的搾取、薬物依存、育児ノイローゼなどの厳しい家庭環境や社会環境に苦しむ若い女性たちにフォーカスし、ただ経済的な支援をするだけでなく、積極的に声掛けを行い、彼女たちのSOSに気づいてあげられるよう、社会課題に具体的に取り組んでいこうと活動を行っている。会員全体の専門知識向上のための研修の実施、シンポジウムの開催や大学生との共同プロジェクトで作成しているフリーペーパーやチラシによる活動紹介、「若草カフェ」での勉強会、女子専門の更生保護施設西本願寺白光荘での「なりたい自分になる講座」の運営のほか、この10月から若者と子どもを支援するための居場所「今出川リビング」をオープンした。3年目を迎えた同プロジェクトを今後更に拡充させ、女性たちの葛藤を理解し信頼される大人になるための取り組みを行い、他の地域へも波及させていきたいと考えている。

推薦者:日本更生保護女性連盟 会長 千葉 景子
京都府更生保護女性連盟 会長 齋藤 常子
会長 齋藤 常子

京都府更生保護女性連盟においてこの度第51回社会貢献者表彰をいただき、身に余る光栄と厚くお礼申し上げます。また推薦していただいた日本更生保護女性連盟の千葉景子会長をはじめ更生保護関係各位には厚くお礼申し上げます。

更生保護女性会は戦後60年近くにわたって犯罪や非行の無い安心安全の町つくりを目指して活動を続けている女性のボランティア団体です。戦後の貧しい敗戦国としての我が国において戦災孤児をはじめ生活に追われ罪を犯してしまう人のために陰ながら支援することを良しとして「縁の下の力持ち」といわれながら活動を続けていますが、最近の社会状況の変化に伴い会員の高齢化、会員数の減少という大きな課題に直面しています。何か打開策を見つけなければこの素晴らしい活動が終わりを迎えてしまうのではという危機感を持って模索している中で出会ったのが2016年春から始まった「若草プロジェクト」でした。作家の瀬戸内寂聴さん、元厚労省事務次官村木厚子さんらが立ち上げた組織ですが、京都嵯峨野の寂庵でのキックオフの研修会に参加し知った「若い女性、少女の生きづらさ」にはとても衝撃を受けました。次代を担う若い女性が見えないところで何という困難を抱えて生きていることか私自身の認識をひっくり返すものでした。

早速大谷恭子代表理事のお許しを得て2016年夏京都府更生保護女性連盟で「若草プロジェクト in KYOTO」を立ち上げました。京都府下5,400人の会員が気持ちを一つに活動するにあたってまず現状を知る為に研修に力を入れました。犯罪や非行の背景にある社会現象である「子どもの貧困」「虐待」「高齢者の貧困」と私たちには見えにくかった現在の日本の抱える問題にまで目を向けることができました。

困難を抱える少女たちを取り上げた1回目、回復への支援を探った2回目と開催してきたシンポジュウムは3回目を迎え、31年1月26日(土)同志社大学での開催を内閣府の応援で準備を進めています。居場所作りにも相談事業にも人的・経済的にまだ予測のできない覚束ない歩みですが今回の表彰を機に熱い思いをもって他の更生保護女性会の嚆矢となるようできるところから一歩ずつ続けて行こうと決意を新たにしているところです。

今回の表彰式で日本全国、世界各地において様々な活動を続けておられる方々とお会いできたことは何にもまさる収穫でした。ありがとうございました。                    

会長 齋藤 常子

  • 仁藤さんを呼んでの公開シンポジウム(H16)
    仁藤さんを呼んでの公開シンポジウム(H16)
  • 困難を抱える若者と子どもの居場所「今出川リビング」オープン前の打合せ
    困難を抱える若者と子どもの居場所「今出川リビング」オープン前の打合せ
  • 27地区会長研究協議会「若草プロジェクト」
    27地区会長研究協議会「若草プロジェクト」
  • 公開シンポジウムの内容をグラフィックで見える化
    公開シンポジウムの内容をグラフィックで見える化
  • 更生保護施設「白光荘」で母の日夕食づくり
    更生保護施設「白光荘」で母の日夕食づくり
  • フリーペーパー「京更女じかん」
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  • 愛のチャリティーコンサート
    愛のチャリティーコンサート
  • 公開シンポジウム
    公開シンポジウム