受賞者紹介

平成26年度 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

みずたに かずたか

水谷 和孝

(愛知県)
水谷 和孝

平成2年、保育所で子どもたちとかかわるボランティア活動を契機に、子どもから高齢者まで幅広い世代の方が人と人との「絆」が深まる様々な活動を支援していくうちに「障がいの有無を問われることなく、誰でも同じ条件で安全に楽しむことのできるニュースポーツ」の有効性について着目し、同12年に「日本ニュースポーツ研究会」を仲間と設立した。「ファミリースポーツ広場」、「50歳からの健康教室」、「障がい者と健常者とのスポーツ交流の日」、「ふれあい教室」など数多くの事業依頼を受け、スポーツボランティアとして講師を務める。24年前に始まったボランティア活動は、現在では高い専門性を持ち合せた幅広い活動になっている。

推薦者:亀山 明日香
スポーツ推進委員さんの研修会で講師をつとめる様子
スポーツ推進委員さんの研修会で講師をつとめる様子

私が、これまで様々な活動を続ける中で大切にしてきたテーマは「絆」です。人と人とが笑顔でふれあえる時間を大切にしています。

活動のきっかけは、今から約24年前、地域の社会福祉協議会が主催する「サマーボランティアスクール」で保育所の子どもたちと関わる活動に参加したことです。このボランティア活動を契機に、子どもから高齢者まで幅広い世代の方が人と人との「絆」が深まる様々な活動を支援してきました。

現代における日本の社会問題のひとつとして「人と人とのコミュニケーション不足」や「運動不足」があげられます。この問題は人間(ヒト)の健全な発達を保証するためにも、喫緊の課題であると考えています。この課題から脱却するには、「価値を持つ健全としての運動やあそび」が必要になります。

このような状況の中、ニュースポーツは「運動」と「あそび」の両面の要素を含めたものであり、この課題を解決する有効なアイテムのひとつであると考えています。日本におけるニュースポーツの捉え方は諸説ありますが、私の考えるニュースポーツは次の通りです。

世代をこえてニュースポーツ「フロートR」で楽しむ様子
世代をこえてニュースポーツ「フロートR」で楽しむ様子

ニュースポーツとは、「楽しさ」を追究するという基本理念のもと「いつでも、どこでも、誰でもそして誰とでも同じ条件で安全に楽しむことができるスポーツ」。つまり、これまでのスポーツとは考え方を異とした新しい考え方のスポーツ=ニュー(コンセプト)スポーツです。

この考え方を基にしたニュースポーツ活動は、ひとつのルールにしばられることなく、「みんなが同じ」ということをモットーに新しいルールを創っていく可能性を持っているのです。また、この活動を通して、人への「思いやり」が生まれ、育ち、さらに「創造性」を豊にしていくものであると考えるのです。

「おもてなし」の国、日本では2020年に東京オリンピック、パラリンピックの開催が計画されています。この2020年をひとつの目標に、いろいろな形でニュースポーツの考え方が広がるように微力ながら活動を続けていきたいと思います。

末尾に、現在、地方公務員という職に就きながら土・日曜日などの休みの日や勤務後の夜間帯を利用して活動を続けることができたのは、職場の皆様、代表を務める日本ニュースポーツ研究会の仲間達、各種所属団体の皆様、そして家族をはじめ多くの皆様の暖かいご支援の賜物であると感謝しております。ありがとうございました。 ~絆~

  • 福祉系専門学校での特別講座の様子
    福祉系専門学校での特別講座の様子
  • ファミリースポーツ教室の様子
    ファミリースポーツ教室の様子
  • 老人グラフスポーツ大会での様子<
    老人グラフスポーツ大会での様子
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