受賞者

平成26年度

人命救助の功績

サンドゥ・ヨノツ

(京都府)

平成25年6月8日午後0時15分頃、三重県津市藤方の御殿場海岸で、家族、友人と潮干狩りに来ていたルーマニア出身のサンドゥさんは、砂浜から130~150メートル地点で溺れている小中学生4人を発見し救助した。救助時はまだ海水浴の時期ではなかったため、波もあり、かなりの観光客もいたのだが、泳いでいる人は少なかった。大声で周囲に助けを求め、背も立たず、自身も疲労で溺れそうになりながら40~50メートル程泳ぎ、全員を救助した。

推薦者:公益財団法人 社会貢献支援財団
サンドゥ・ヨノツ

私にとって表彰式は、雰囲気・ホテル・会場・そこに出席されていた方々など全てを含め、日常とは全く無縁な時間・空間で、なぜ自分なんかがこの場にいるのか?と何度も現実に感じられなくなるといった体験でした。

人生全てを社会貢献に捧げていつ人たちや、なかなか実行できないようなことを大変な努力と労力で実践されている人たち、自らの危険を顧みずに他人のために危険に飛び込む人たち…表彰された方々の功績一つ一つにとても感動したり驚いたり、涙がでたり勇気をもらったりしました。

自分はたまたま側で溺れていた人たちを救助することができましたが、それが濁流や線路の中なら、はたして飛び込めただろうか?など、自分の心に問いかけ、人としてのありかたを見つめ考える機会となりました。

ただ、スピーチの多くが「誇れる日本人」「日本人の素晴らしさ」「日本人の心」など、日本と日本人に対しての功績を称える内容だったことが、表彰に選んでいただいた数名の外国人の一人として心に少しひっかかりました。

実際私が人命救助をした事故当時、ビーチいっぱいに店が並び、バーベキューや潮干狩りを楽しむ人たちが数えきれないほどいたにも関わらず、海から私が、陸からは私の叫びに応えて妻が、大声で救助を求め続けても誰も来てくれず、かなり時間がたってから数名が駆け寄ってきてくれたという状態でした。事故当時は、そのことに本当に驚いて怖くなり、自分と家族は自分自身で守らなければ誰も助けてくれないことを、身を持って感じたものです。世の中は危険をおかしてまで助けてくれる人の方が少ないのではないかと今も思わずにいられません。

ですから、きっと表彰を受けられたたくさんの人たちは"日本・日本人"という枠をこえた人として素晴らしい人たちだと思います。

あたりまえじゃないからこそ、こうして表彰され偉業となるのだと思います。

今回賞をいただくまで、私も私のまわりの人間もこのような賞があることを知りませんでした。このような賞がもっと世間に広く浸透し、助け合い、たたえあう世の中になればと思います。

今回の賞は、わたしにとって人生で一番の功績であり、選考していただいたこと、とてもありがたく誇りに思っています。この賞をいただいたことに恥じないように今後の人生も生きていきたいと強く思います。

ありがとうございました。