www.fesco.or.jp
トップページ > 受賞者について > 受賞者紹介

受賞者紹介

平成20年度

社会貢献の功績

いちはら みほ

市原 美穂

(昭22. 1. 8生 61歳/宮崎県)
平成10年に宮崎市内の空いている民家を借り上げ、施設でもない、自宅でもないもうひとつの家として在宅ホスピス機能を持たせたケアハウスの運営をし、介護者の負担を抑えて悔いの残らない看取りができるよう支援する活動を続けられている。

華やかな式典会場に圧倒されながらも、緊張と晴れがましい気持ちで授賞式に参加いたしました。そこには、困った人にとっさに手を差し伸べた方々と、社会的に困難な課題を、見てみぬふりができず活動なさっておられる方々が参列なさっていました。この出会いに感謝しながら、人生の最期を誰もが納得のいくものに出来るようにと始めた「かあさんの家」の事業が評価されたのだと実感し、継続していく為の大きな力をいただきました。

かあさんの家・曽師

昭和62年、市原さんはご主人が内科の診療所を故郷の宮崎で開業することになり、熊本から引っ越した。診療所内で宮崎さんは専業主婦の傍ら、緊急電話の対応から看護のいろはを看護師に聞きながら覚えた。

そんな折に夫を癌で亡くした主婦が、宮崎にホスピスを作って欲しいと署名運動に立ち上がり、市原さんも誘われた。当時、宮崎にはホスピスがなかった。

「まず自分達で、やれる事をしよう」と平成8年にホスピスやカウンセリング、ボランティアについての講座を開講し勉強会を行い人材養成をはじめた。そして翌年に「ホームホスピス宮崎」を設立し、12年にはNPO法人の認証を受けた。

やがて「勉強だけでなく、実行もしたら」という声に押されるように、16年に「かあさんの家・曽師」を開設した。認知症で施設入所していた人を自宅に戻して介護するということにより、その人の家と家財道具を含めて借り受けたのである。初期の投資はほどんどかからなかった。

ケアサロン「恒久」

自宅で自立して生活ができなくなった時に、施設か在宅かいずれかの選択肢しかない現状で、自宅ではないもう1つの家として、地域に根ざした「終の棲家」としての居場所づくりであった。

当初は、癌の末期に認知症を併発し、グループホームにも緩和ケア病棟にも入れないような高齢者を入所の対象者に考えていたが、その後は癌や認知症の枠をはずし、希望するすべての人が入所を可能にした。

現在「かあさんの家」は、曽師、霧島、檍(あおき)の3軒になり、さらに子どもから高齢者まで誰もが利用できるケアサロン「恒久(つねひさ)」や訪問介護ステーション「ぱりおん」も加わり運営されている。

事務仕事も多いスタッフ
カウンセリングなどを行う部屋

昨今、介護保険の見直しと医療保険の政策転換が実施され、制度は準備されているが、現状は暗闇の中である。

終末期にある人にとって大事なのは、暮らしを支えることである。「かあさんの家」は、そのような人々を家族も含めて看取りまでを支援するために、在宅療養支援診療所や訪問介護ステーションと連携し、家族の役割のヘルパーが24時間常駐で在宅緩和ケアを提供している。

市原さんは「宮崎にホスピスを」から「宮崎をホスピスに」に向け、活動を続けている。

(功績の概要・推薦者:ボランティア・信愛)

Ms. Miho Ichihara

(born 8 January, 1947 [61 years old]; Miyazaki Prefecture)
She started a Care House with hospice functions in 1998. This house is a residence which is not a public facility and not their original homes. She aims to provide a place where people can peacefully live until his and her last breath, with less burden to their parents.
Recommended by: Volunteer SHIN-AI