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受賞者紹介

平成14年度   第二部門(多年にわたる功労・日本財団賞)
おぐら くめ
小倉 くめ
(昭21. 4.14生)愛媛県松山市

功 績 内 容
 愛媛県松山市において昭和58年に障害者である自分の使命として障害者問題を世に問うミニコミ誌『秘めだるま』を発刊、創刊6年目に「弱者問題を通しての人としての在り方」に趣旨を変更し現在では講演活動に尽力するなど、自立することの必要性を自らの姿勢で示し続けている。



小倉 くめ さん 小倉さんは、脊柱側弯症という障害を持って、昭和21年愛媛県に生まれた。腰骨が曲がっていることから、小・中学校を通していじめられるなど、辛い思いをしながら中学を卒業した。すぐに就職したが、仕事に就けば体を壊すということを繰り返さなければならなかった。身辺のことはどうにか自分でできるため、障害年金の対象外とされている小倉さんは、収入を自分で得ることができなければ、生きていくことはできない、死ぬより他はないと思うようになった。
 しかしその頃、愛媛県で重度障害の娘さんと母親の親子心中があり、小倉さんはこのような悲惨なことを一つでもなくしたいという強い思いにかられた。昭和58年にそれまでの蓄えや退職金などを全て注ぎ込み、障害者問題を世に問うミニコミ誌「秘めだるま」を創刊した。
 障害者問題を考えることは、健常者の生活を考えることである。それと同様、他のさまざまの差別を考えることは、すべての人達のことを考えることでもある-このような意図から「秘めだるま」は創刊6年目に「あらゆる弱者問題を通して、人としてどう在るべきかを考える」という方向に趣旨を変更し、その中で小倉さんは独自の問題意識で訴え続けた。今年で発刊19年目となる「秘めだるま」は、全国に読者を持ち、海外からも購読依頼が届くようになっている。小倉さんは7年前からは地元のラジオ局で、番組「くめさんの空」を持ち、ユーモラスなトークとユニークな視点で好評を得ている。また県内、県外を問わず、講演依頼に応えて各地へ赴き、障害者の視点から社会問題を語り続けている。
(推薦者 ミッキー 京子)