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受賞者紹介

平成14年度   第二部門(多年にわたる功労・日本財団賞)
はら おさむ
原  治
(大12. 3.17生)京都府熊野郡久美浜町

功 績 内 容
 久美浜町の診療所所長として昭和30年に赴任以来47年間、新規開業医皆無の豪雪・過疎地域という厳しい環境の中で地域医療を守り、町民の健康増進や予防医学向上のために尽力されてきた。



原 治 さん 整形外科・外科を専門とする原さんは昭和30年10月、京都府熊野郡久美浜町にある海部(かいぶ)診療所所長とし赴任し、以来今日まで47年間、いろいろな困難と闘いながら町民の健康増進や予防医学向上のために地域医療に尽力されている。京都府の西北部に位置する久美浜町は、北側は日本海に接し、周囲は山に囲まれる農林業、漁業が中心の町で、豪雪地帯対策地区別措置法、過疎地域対策措置法に定められる豪雪、過疎地域であり、新規の開業医は全くなかった。
 赴任当初は自らバイクに乗り、1日20件にも及ぶ往診をし、その走行距離は1日150kmを超えることもたびたびだった。特に冬期は豪雪の中、転倒防止のためバイクにチェーンを巻き、左足には子供用のスキーを履いての往診が長く続いた。また原さんが赴任してからは、他の町へ移送して行っていた外科、整形外科の手術が行えるようになった。後に久美浜病院長となってからは、地域では初めて「救急車」を常備し、自ら運転した。
 60歳のときにはスポーツ医学を新しく学び直し、日本体育協会公認スポーツドクターの資格を取得、以後、ウォーキングのつどいの講師を担当するなど、『健康づくり』にも大きく力を注いできた。また、町民の保健衛生知識の啓発、健康への認識向上のため、昭和49年から町の農協有線放送の中に「医療・保健コーナー」で毎週1回、医学や保健のテーマについて平易に開設、町民に放送している。すでに27年余り休むことなく続けられ、放送回数は1500回を越えている。テーマを自ら選定し、無報酬で出演(録音)を続けている。
 79歳の今も精力的な診療応需の姿勢は衰えず、陸路より海路を通ったほうが早い岬の集落へは、自らモーターボートを操縦して往診しているのみならず、昨年からはボート仲間と「久美浜救難所」を設立、海上救急にも対応している。
(推薦者 (社)京都府医師会)