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受賞者紹介

平成14年度   第二部門(多年にわたる功労・日本財団賞)
ふくだ ただお・きよこ
福田 忠男・喜代子
(昭 6. 3.28/昭 8. 9. 2生)東京都荒川区

功 績 内 容
 更生保護施設 足立寮・荒川寮で、喜代子氏は昭和27年より、忠男氏は昭和42年より勤務し、更生保護事業に一貫して取り組んでいる。犯罪や非行に陥った在寮生と寝食をともにしながら、自立更生のための現実的なプログラムを実施している。



福田 忠男・喜代子 夫妻 福田喜代子さんは昭和27年から50年間、忠男さんは42年から35年間、更生保護事業に取り組み続けている。終戦直後の昭和20年頃から、喜代子さんの父・博さんが自分の経営していた会社で、刑務所の出所者の働き口を与えて引き取っていたのが事業の始まりだった。昭和32年に法人化し、男性用の施設である足立寮と女性用の荒川寮を持ち、自立更生に向けた援助を続けている。
 更生保護施設は、刑務所等の出所者で受け入れ先のない者を自立更生のために収容保護する施設であり、更生保護事業法に基づき法務大臣の認可を受けた民間団体(更生保護法人)によって設置・運営され、現在全国で101施設ある。施設の本来業務は、身寄りのない出所者が職場やある程度の預金などの社会復帰の足がかりを得られるまで、期間を限って宿泊場所と食事を提供することとなっている。しかし生活面での適応力がないために、失敗して再び犯罪を犯してしまうケースなどもあった。例えば男性が食事を作れないために外食に頼り、アルコールを飲む機会につながったり出費が増えたり、ということが起きている。このようなケースでの社会復帰の失敗をなくすため、福田さん夫妻は施設のカリキュラムとして「男の料理教室」を実施した。その他「コラージュ療法」及び高齢者を対象とした「農作業体験プログラム」、比較的女性に多い薬物依存に対して「女性の健康を考える会」を開催してきた。このような社会適応のための試みは、全国の更生保護法人で行われるようになってきたが、夫妻は先駆けて現実的な取り組みを行ってきている。
 現在、福田さん夫妻の長男が足立寮の、長女が荒川寮の職員(補導員)として勤務している。このように親子三代で更生保護施設を維持している例もまれである。
(推薦者 (更)全国更生保護法人連盟)