NPO法人 青少年の居場所 Kiitos
2010年、青少年の居場所として、東京都調布市で白旗眞生さんが開設。白旗さんは調布市の青少年ステーションCAPS(キャプス)のカウンセラーを勤めていたが、家庭や学校で居場所が見出せず生きづらさを抱えたままにも関わらず、18歳でCAPSを利用できなくなる子どもたちを案じ、自身の退職の際に連絡先を渡してみた。すると思いがけず多くの連絡があったことから、居場所の必要性を痛感し、Kiitosの開設を決意した。現在、Kiitosは、金曜・日曜と第3月曜を除き、午前11時から子どもたちの帰宅まで扉を開いている。居場所の利用も、昼食・夕食も無料。約70名のボランティアスタッフが、事務作業から食事作り、清掃や送迎など、それぞれの役割を担って子どもたちを見守る。個別の学習支援も行ない、高卒認定や大学受験へ対応、合格を勝ち取る子どもたちが出ている。2023年8月には、20代30代の若者たちの自立を願い、「障害者生活訓練事業所Porta」を開設。Kiitosはこれからも、痛みを負った子どもたちの「止まり木」であり続けたい。少し疲れた羽を休めて、再び飛び立てるように。
青少年の居場所Kiitos―――これまでの活動、今後の展望
青少年の居場所Kiitosは、家庭にも学校にも居場所を見つけられない子どもたちが安心して過ごせる場所を提供することを目的に、2010年に設立しました。
かつて、多くの家庭は大家族でした。仮に親が仕事の都合などで面倒を見ることができなくても他の家族が子どもたちの相手をしていました。しかし今は核家族が主流となり、親が子どもに愛情を注がないと、子どもたちは育児放棄の状態に置かれてしまいます。そうなると、彼らは自己肯定感をもてないまま保育園や幼稚園、学校に通うことになり、集団の中で孤立し、他者とのつながりを持てなくなってしまいます。乳幼児期の愛情の欠落は、大きくなってもなかなか埋めることはできないほど深刻です。
Kiitosは、そのことを踏まえて、一人ひとりの子どもたちをありのままに受け入れるところから始めています。日々、キートスに通ううちに、徐々に安心感をもてるようになってきます。それを助けているのはまず食事です。腕自慢のボランティアの方々により、昼食と夕食を1日30食ほど、心を込め作ってもらい、無料提供しています。食材や必要経費は、団体や個人の寄付金で賄っています。
Kiitosの子どもたちは、美味しいご飯を皆で一緒に食べ、行事などを共に経験し、学習支援を受け、信頼できる大人に相談に乗ってもらうなどして、「育ちあい」「育ち直し」をしています。
子どもたち一人ひとりの自立に向けて、真摯に向き合い、誠実に支援してゆくことがKiitosの活動の目的となっています。子どもたちが少しでも内面を豊かにし、自己肯定感を持てるように、心身ともに元気に育ってくれればと願っています。
将来に向けて、本来はKiitosを必要とする子どもたちがいなくなることが理想ですが、今の社会の現状を見ると、しばらくは望めそうにありません。Kiitosが必要とされる限り、本来の目的を達成すべく、今後も続けたいと決意しています。
そのためには、世代交代を考えなければなりません。今までKiitosの活動に加わってくださった多くの方々の意見を聞きながら、活動を継続し、さらに充実して行えるよう、若い方々の力に期待しているところです。
代表 白旗 眞生


















