受賞者紹介

第54回 社会貢献者表彰
しゃかいふくしほうじん ひかりのその ひろしままっく

社会福祉法人 光の園 広島マック

(広島県)
社会福祉法人 光の園 広島マック 施設長 小玉 正平
施設長 小玉 正平

1999年にアルコール依存から立ち直るための施設として中国四国地方で初めて設立された。現在は薬物・ギャンブル・摂食障害や複合的依存症からの回復リハビリセンターとして、グループホームや作業所を運営する。
スタッフの多くはこの施設の回復者で構成されていて、利用者は生活のリズムを取り戻しながら、毎日午前午後にミーティングを行い、回復の為のAAの12ステップの実践を回復支援の柱として、自分自身に正面から向き合い、生き方と考え方を変えて行く事を共有する。刑務所や拘置所を釈放された依存症の人が、そのまま社会に出ることは、再び犯罪に繋がる事例が多いが、このような中間施設におけるリハビリと回復者の支援によって、社会復帰を成功させることができる。
“飲まない事はスタートに過ぎない”生き方を変える事を続け、依存にもどらず社会生活に戻れることをふまえ、365日根気強く利用者に寄り添い、社会からの孤立を防ぐため日々、活動している。

推薦者:NPO法人 食べて語ろう会/カトリック広島司教区 司祭 原田 豊己

この度は第54回社会貢献者表彰をいただき、心より感謝申し上げます。

また推薦をしていただいたNPO法人 食べて語ろう会の中本さん(ばっちゃん)、カトリック広島司教区の原田神父にお礼申し上げます。

今回、社会貢献者として表彰されるとは思いもしませんでしたので、受賞が決まったと連絡をいただいた時には「えっ!うちでいいのですか?」と聞き直しをしたほどでした。

マック(メリノール・アルコール・センター)は1974年に埼玉県大宮でアルコール依存症から抜け出すことができずに苦しんでいる人の回復の場としてメリノールレジデンスとして始まり、その後全国に広がってきました。アルコール依存症の回復プログラムをAA(アルコホーリクスアノニマス)の12ステップを基礎にミーティングや日常生活訓練、レクリエーション等を取り入れて実践しています。

広島マックは1999年に広島市南区にあるカトリック翠町教会の一部をお借りして、大阪マックでプログラムを受けて回復した仲間が施設長として始めました。その後12ステップの基本理念である「見返りを求めずに与える」こと「ひきつける魅力」をモットーとして、回復した仲間がスタッフとして次の仲間の回復の手伝いをさせてもらい、現在に至っております。

現在はマックに来る仲間も、アルコール以外に薬物、ギャンブル、摂食障害、買い物、インターネット、AC(アダルトチルドレン)、感情障害と多岐にわたっておりスタッフも精神保健福祉士などの資格取得や研修への積極的な参加をしています。行政や病院との連携も大切なことになっており、アルコール依存症回復者以外の専門職の方のスタッフへの登用も必要となっています。

利用者の仲間は、マックで規則正しい生活をすることで肉体的に回復していきます。またミーティングの中で同じ経験をした仲間の話を聞いてだんだんと心を開いていき、今まで人に言えなかった話をするようになり、正直になることを学ぶことで精神的にも回復をしていき、失敗だらけで投げやりになっていた人生を、飲まないことが仲間の中で継続できているという成功体験をして、依存症から回復できるという希望が湧いてくるのです。アルコール依存症以外のたくさんの仲間も同じプログラムでこれまで社会復帰をしています。我々スタッフも同じ経験をしていますので、仲間の事がよくわかり、仲間も我々を信用してくれます。このことがマックの強みだと思っています。スタッフ一同、今回の貢献者表彰に甘んずることなく、今後も仲間の立場に立った支援をしていく所存です。ありがとうございました。

施設長 小玉 正平

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