受賞者紹介

第52回 社会貢献者表彰
かりやほごくきょうりょくこようぬしかい

刈谷保護区協力雇用主会

(愛知県)
刈谷保護区協力雇用主会 会長 野々山 賢一
会長 野々山 賢一

刑務所、少年院等を出所した人をはじめ、保護観察対象者を雇用し社会復帰や再犯防止に繋げている民間の事業主(協力会社)の団体。全国で登録している協力雇用主は約20,000社。積極的に雇用していくためには地域の理解が必要である。全体で見ると離職が多いゆえに継続的な就労定着支援が必要である。
刈谷保護区協力雇用主会は、2007年に愛知県内の刈谷市と知立市の地域に所在する協力雇用主を中心に発足した。
現在、刈谷保護区の協力雇用主は24社。これまでに雇用した人数は40名を越え、それぞれ社会復帰に繋がっている。
刈谷保護区協力雇用主会は警察、保護司、役所等との連携が取れており、受け入れ態勢等が整っている。
犯罪のない地域社会を築こうとする啓蒙活動の一環として、毎年7月に「社会を明るくする運動」として保護司会、更生保護女性会等と連携し、市内各地で啓蒙物品を配布、多くの市民に地域社会の理解と協力を呼び掛ける活動もしている。

推薦者:刈谷市役所 生活福祉課

罪をなぜ犯したのか…。

「空腹だった、お金がなかった、感情が高ぶった」

確かにその瞬間はそうだったかもしれない。だからと言って人は一般的に事件を起こさない。一般的ではない日常やしがらみがあって、尚且つ非常に根深い事実を抱えているからこそ事件が起きる。私は活動を通じてそんな事実を多く知った。

協力雇用主会は企業からなる会員数全国約2万社。再犯を起こす者は無職である間に罪を犯しやすいことから罪を犯した事実を承知の上で雇用受け入れをする更生保護団体です。私たちは雇用受け入れをすれば良しとされてきています。しかし、職があったとしても悪しきしがらみから解放させない事には罪を起こさない人格にならない、職の提供だけは根本は変わらないとの考えを私自身持っています。就労を通じて社会性を身に付けてもらうことも当然ですが、対象となる人の状況や心理を把握し、悩み、問題があれば解消にあたる事が私たちの活動の柱となっています。

対象者の問題点改善にあたり、社会学、教育学、心理学、医学、法学、信頼性工学などありとあらゆる知識が必要です。刈谷保護区協力雇用主会では独自に各分野有識者の意見を頂ける環境や実働して頂けるネットワークを構築してきました。保護観察所を起点とし、保護司会、更生保護女性会、地元警察、関係諸団体の連携も強固です。刑務所等の刑事施設との意見交換ができる機会もあり、対象者に合った更生計画も立てられます。これまでに多くの対象となる者が更生を果たしてきました。

更生させたい一心で活動する私たちですが非常に困難な事案が多く、活動の糧となるべきモノが得られにくい分野の一つであり、私を含め会員のモチベーションの維持も肝要です。そのような中、社会貢献者表彰を受けたことは私どもの会員の士気高揚に繋がりました。悩みながらの活動の繰り返しでしたが大きく自信に繋がっています。私たちのすべきことは山のようにあります。世界一安心安全な日本を目指してこれからも邁進していく所存です。

最後に、授賞式を通じて多くの社会貢献者の方々と出会えたこと。それは、そんな方々によってこの日本や世界が支えられていることを改めて実感する機会となりました。皆様の熱き想いと信念が今後も益々と発展し更なるご活躍、ご健勝を祈念申し上げ結びとさせて頂きたく存じます。

会長 野々山 賢一

  • 刈谷保護区協力雇用主会設立10周年記念式典
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  • 刈谷保護区協力雇用主会設立10周年記念式典
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  • 平成30年 社会を明るくする運動
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  • H24雇用主会総会の様子
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