受賞者紹介

第52回 社会貢献者表彰
よしなり あさこ

吉成 麻子

(千葉県)
吉成 麻子

現在ファミリーホームを運営し、2歳から小4までの6人の子どもの養育をおこなっている。これまで16年間で15人以上の子どもと暮らしている。
里親に登録したきっかけは実子の同級生にネグレクト状態の子がいたこと。自宅で一緒に食事をしたり入浴させたりしていたが、男の子の保護者から苦情が出て、市役所や県庁に相談したところ、里親になることを勧められた。
これまで関わった子どもたちはみんな、実親のもとに帰っている。国籍も様々で東南アジアや南米の子を委託されたことも。4人の実子より低年齢の子どもを受け入れ、なかには生後6日目の子どももおり、乳幼児を中心に育ててきた。
3年前からはより大きな家庭をめざしてファミリーホームに移行、障害児も含む乳幼児を積極的に受け入れ、地域の人たちの助けを借りながら子どもたちを養育している。
さらに昨年、乳幼児の養育者支援を行う NPO乳幼児家庭養育の会を設立。千葉県の里親支援機関に認定され、毎月の里親ランチや道産子乗馬、四季折々の農業体験を通じて里親の親睦・互助を図っている。

この度は栄えある社会貢献者表彰を受賞させていただき、心より感謝申し上げます。

家庭という極めてプライべートな空間で子育てを何年もするなか、自分の子どもたちと一緒によそのお子さんもお預かりして養育するという地味な暮らしにスポットライトを当てていただいたこと。まさに晴れがましいレセプションで笹川陽平日本財団会長様の言われた「自然の発露」でやってきたことが「皆で皆を支える」有意義な活動として評価されたことは、私はもちろん、全国で日々社会的養護のお子さんたちに携わる大勢の方々の励みになったことと嬉しく思います。

養育里親を始めたのは20年近く前、長女が小学校に上がった時に同じクラスに虐待を受けているお子さんがいたことがきっかけです。登録してから徐々にお子さんを児童相談所から委託され、これまで 15人、最年長5才最年少生後6日の国籍も様々な子が最短一週間、長期では七年以上我が家で暮らしています。家族背景はまちまちですが、ネグレクトなどの虐待ばかりでなく親御さんの精神疾患や知的障がいなどで養育が困難になり保護されるケースも多いです。県から里親手当が支給され、医療費や学校の給食費などは無償です。実親さんと面会のあるお子さんがいる一方、両親が行方不明など、会うことが一切なく、顔も憶えていないことも。

三年前に里親からファミリーホームに移行しました。気づけば実子は成長し自分も乳幼児を育てる適齢期を過ぎて、今後どのようにすれば引き続き小さいお子さんの養育に関われるか、加えて障がいのあるお子さんが施設に大勢いるという現実にも触れ、できればハンデのあるお子さんとも一緒に暮らせないかという思いで認可を得ました。現在は2歳から10歳までの六人のお子さんを委託されています。うち二人は生後ひと月からお預かりしていて、二人は知的な遅れがあります。近所のママ友や若い友人、農家さん、小学校の元先生や地域の小児科医、保健師さん、社会的養護出身の若者、そしてもちろん家族の手伝いに加えて、折に触れて訪ね歩くいろいろな地方の大勢の皆様の応援に支えられ、毎日があっという間に過ぎていくのがいまの私の現状です。

7月の表彰式では高校の恩師をはじめ尊敬する同窓の先輩方、全国各地の様々な活動をされている方たちとご一緒に受賞することが叶い、分野は違えども信じることに邁進する大勢の尊敬すべき皆様とのご縁を頂戴して、人生の大いなる糧となりました。今後はお子さんたちの養育ばかりでなく、家庭復帰後の実親の支援や、里親・特別養子縁組された養親と互助体制を構築して、乳幼児を育てる人が助け合いながら楽しく親子で暮らせるコミュニティの実現を目指したいです。

昨年設立したNPO乳幼児家庭養育の会のメンバーとともにこれからも次代を担う子どもたちの健やかな成長を願って、やれることをひとつずつできたらと受賞を機に決意を新たにいたしました。            

感謝をこめて。

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