受賞者紹介

第52回 社会貢献者表彰
おがわ すみお

小川 澄男

(千葉県)
小川 澄男

2018年5月13日午後7時頃、店長として務めていた千葉市稲毛区の飲食店で、客として来店していた男とその男の実妹家族4名(女児6歳と1歳含む夫婦)が飲食中の個室から、突然大声や悲鳴が聞こえたため様子を見に行ったところ、男が包丁を妹にむかって振りかざしていた。
小川さんは、咄嗟にその男を後ろから取り押さえて、包丁を持っている右手首をつかみ、押さえつけながら応援を呼んだ。
客として来店していた男性のひとりが、小川さんに加勢して男を押さえつけた。男は執拗に包丁を放そうとせず、押さえつけられながらも被害者を足蹴りし、小川さんと男性は抵抗を続ける男を自らの危険を顧みず取り押さえて制圧し逮捕した。
実妹と1歳の女児も傷を負い、夫は重傷、6歳の女児は残念ながら亡くなった。小川さんたちが取り押さえなければ、家族全員が殺害されていた可能性が高く、更なる被害を未然に防止した。

推薦者:公益財団法人 警察協会

仕事中「ガタガタ」「キャー」と女性の悲鳴!少し前に「とりのから揚げ」を運んだ個室の方から聞こえました。
男性2人、女性1人、お子様1人、赤ちゃん1人のご予約のお客様の個室でした。
何かのトラブルで喧嘩が始まったと思い、部屋に近づいていくと男性の怒鳴り声もなく、ただ「ガタン、ゴトン」の音でした。
引き戸を開けると包丁を右手で高くかざし、女性を目掛けて刺そうとする光景でした。
「咄嗟」と言うか瞬間的に助けなければと思い、私は左手で犯人の左脇と首を押さえ右手で犯人の包丁を握った犯人の右手首を同時に強く握り締めていました。
犯人の力は想像を超えた強さで、気づいた時に「やっちまった」と思いました。
日頃妻から「危ないことはしないで」と言われていたからです。
冷静な気持ちで「誰か来てくれ」と応援を呼びました。幸いにして1人の男性が駆けつけてくれました。
「包丁を取って下さい」と男性に頼み、その男性が包丁を握る犯人の指を1本1本外しにかかりましたが、犯人の異常に強い力にびくともしませんでした。
2人で犯人を押さえ3人目のお客様がやっと包丁を犯人の手から外すことに成功しました。今あるのは駆けつけてくれた男性のおかげです。
その後も暴れる犯人の手首を握ったまま、男性と一緒に男を押さえ付け警察の到着をまちました。
そんな中、女性(お母さん)の「あさみ(仮名)何処にいるの?」と泣き叫ぶ声が部屋の中で響いていました。
あさみちゃんは犯人の下敷きになっており、刺された男性(お父さん)は太腿から大量出血で顔は青ざめていました。その後部屋の外にお父さん、お母さん、あさみちゃん、赤ちゃんを避難させました。
犯人を取り押さえている中「あさみ!いやだ!あさみ!」と母親の叫び声と「頑張って!頑張って!」と父親を励ます女性従業員の声が繰り返されておりました。

犯人逮捕後、警察署で事情聴取を受け、終了後「あさみちゃんが病院で亡くなった」と聞きました。
残念ながら一人の命を救うことが出来ませんでした。私は今でも忘れません!
人は予想、予測をしない中で、命を亡くしてしまうこの時代だからこそ、人の命を救ってあげなければならないと思います。それは「正義」であるからです。

最後になって申しわけございませんが、素晴らしい2日間をプレゼントして下さいました社会貢献支援財団の関係者の皆様、私を推薦して下さいました公益財団法人警察協会様、式典の誘導をして下さったスタッフの皆様、誠に有り難うございました。
又、式典の際に深く感じたことは社会貢献で受賞なされた方々の世界的で幅広く、奥の深い活動と素晴らしい人柄でした。
色々と有り難うございました。

  • 職場「まる波」にて
    職場「まる波」にて
  • 千葉西警察署にて表彰式
    千葉西警察署にて表彰式
  • 千葉西警察署にて表彰式
    千葉西警察署にて表彰式