受賞者紹介

第51回 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

にんていとくていひえいりかつどうほうじん みやぎはったつしょうがいさぽーとねっと

認定特定非営利活動法人 みやぎ発達障害サポートネット

(宮城県)
認定特定非営利活動法人 みやぎ発達障害サポートネット 代表理事 相馬 潤子
代表理事 相馬 潤子

自閉症・発達障害のあるご本人とその家族が「あったらいいな」の願いを現実の支援につなげ、安心して暮らせる社会づくりに貢献することを目指して活動している。子ども支援事業における、放課後等デイサービスや未就学児童を対象とした児童発達支援では、その専門性の高さと共に、安心して子育てできるための保護者支援=協働療育として高く評価されている。また、福祉や教育の法のはざまにいる子どもたちを対象とした発達支援では、一人一人の特性に合わせた個別支援やグループ活動を取り入れた支援にも力をいれ、仲間との関係性を大切にしながら自己肯定感を育み、自分らしく生きる姿を目指している。保護者等を支援する事業としては、セミナーや研修会を開催し、発達障害についての正しい知識と理解のための学び合いや保護者同士の出会いとつながりを目的とした場の提供(「おしゃべりサロン」)を継続、実施している。
また、こうした活動について、写真や漫画を交えた会報誌(「すぽっと」)事業報告の冊子(ダイジェスト版)、HPやブログなどを利用して情報発信したり、支援者育成講座などを積極的に行ったりして、地域全体に浸透させていけるような活動を目指している。

推薦者:認定特定非営利活動法人 杜の伝言板ゆるる

このたび、第51回社会貢献者表彰をいただきありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

表彰状に記された言葉のひとつひとつに、これまでの活動を重ね合わせますと感慨深いものがあります。そして、小さな市民活動ですが「継続は力なり」とミッションに向けた活動を続けることの大切さをあらためて感じております。

私たちは「発達障害のある人とその家族が、人格の尊厳を保ち、安心して暮らせる社会づくりに貢献すること」を活動目的に、共に生きる社会の実現を目指すNPO法人です。

「子どもとどうかかわればいいの?」
「子どもにわかりやすく教えるにはどうすればいいの?」
「子どもが『わかった!』と言えるやり方は?」
活動は、発達障害のある子どもをもつ親たちが開いた勉強会がきっかけでした。

2007年の法人設立時には、会員、保護者の「あったらいいな」の願いのもと、現在にいたる各事業等の取り組みがスタートしました。会員や地域の関係機関等に情報発信している会報誌「すぽっと」は、この12月で146号(1回/月発行)に及び、「楽しみに読んでいます」「参考になりました」という声が数多く寄せられています。まさに「継続は力なり」を実感しているところです。

このことは、子どもたちへの発達支援でも感じております。前述保護者の言葉にありますように、発達障害の特性は理解されにくいところがあり、その対応は一人一人違います。子どもたちのよさを大切にし、自己肯定感を育む発達支援は自分らしく生きる土台となるものです。小学生の頃から当法人の発達支援プログラムを受けている高校生は「行動が遅く時間の使い方が苦手で、小さい頃からどうしてほかの人のようにできないのか悩んできましたが、時間がかかる分、ひとつひとつのことを丁寧に処理できる長所に気づくことができ自信がもてた」とブログに綴っています。こんな自分らしさの積み重ねも「継続は力なり」と。

貴法人が、私たちの地道な市民活動を評価してくださったことは、会員はじめ職員の励みとなり、「継続は力なり」の源となります。受賞式に臨みながら、感謝の気持ちでいっぱいになりました。さらに、発達障害のある方々が自分らしく生きる社会を願い、真摯に活動を進める所存です。本当にありがとうございました。

代表理事 相馬 潤子

  • カプラタワーを作ろう!(発達支援事業)
    カプラタワーを作ろう!(発達支援事業)
  • たくさん続くかな…(放課後等デイサービス事業)
    たくさん続くかな…(放課後等デイサービス事業)
  • みんなでゲーム!(放課後等デイサービス事業)
    みんなでゲーム!(放課後等デイサービス事業)
  • ひとりでできるよ!(児童発達支援事業)
    ひとりでできるよ!(児童発達支援事業)
  • グループで事例検討中(支援者育成講座・ソイル)
    グループで事例検討中(支援者育成講座・ソイル)
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」