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受賞者

第50回

社会貢献の功績

しゃかいふくしほうじん にほんかいじょけんきょうかい

社会福祉法人 日本介助犬協会

(神奈川県)

「介助犬」の育成と普及活動などを1995年(前身は任意団体「介助犬協会」)から行っている。「介助犬」とは四肢に障がいを持つ人(ユーザー)のニーズをサポートし、ユーザーが自立や社会参加できるようにユーザーと共に訓練を受け、厚生労働大臣指定法人の認定を受けた補助犬の内の1種のこと。2017年12月現在全国で68頭が実働しており、うち約20頭の育成を同協会が行ってきた。2002年5月に身体障害者補助犬法が制定され、補助犬(介助犬、聴導犬、盲導犬)は公共機関や商業施設、飲食店などの利用が可能になったが、認知度の低さ故、未だ介助犬を伴った利用を断られるケースが後を絶たず、これを解決しようと同協会では介助犬について正しく知ってもらうためのPR活動にも力を注いでおり、企業や店舗などへ介助犬受け入れセミナーの開催や補助犬同伴可ステッカー貼付の呼びかけ、街頭での募金活動などの啓蒙に努めている。

社会福祉法人 日本介助犬協会 会長 橋本 久美子
会長 橋本 久美子

第50回社会貢献者表彰を受賞して

私ども社会福祉法人 日本介助犬協会は、「人にも動物にもやさしく楽しい社会をめざして」をモットーに、介助犬の育成普及活動により障がい者の自立と社会参加を支援し、動物介在療法・動物介在活動の提供を通して病気と闘う方々に笑顔を届ける活動をしております。

若くして事故や病気で手足に障害を負うことで、自信を失い、挑戦する意欲を失うことになることが多くあります。中でも、進行性の疾患の診断を受けた方は、将来に大きな不安を抱えながら生きていく事を余儀無くされます。障害に加えて自律神経障害により体温調節や血圧の変動が出来ず、神経症状としてしびれや痛みなどの合併症状があり、常に辛い症状を抱えながらの生活を送る中で、自立する事、外出することには不安を伴います。外出すれば、段差と坂他のバリアだらけ、家族に負担をかける事を申し訳なく思い、周囲からの心ない反応に「誰も自分のことを分かってはくれない」と心に壁を作ってしまいます。

介助犬は、使用者の指示によって、落としたものを拾って渡し、手が届かないものを取って来て渡し、ドアや窓の開閉やエレベーター等のスイッチ操作を手伝い、寝静まった夜にも体温調節のために冷蔵庫からボトルを取ってきてくれ、転倒などの非常時には携帯電話や電話の子機を探して手元に持って来てくれます。介助犬の訓練は遊びの延長線上で褒めて教える学習の繰り返しで犬自身が作業を楽しんでおり、使用者に取って介助犬への指示は人に介助動作を依頼するのとは全く違う指示となります。また介助犬の世話は補助犬法で自らが責任を持つことが義務付けられています。必要なことは援助依頼をする、自立して介助犬使用者として責任を持った社会参加をすることで介助犬使用者として生き直すことで、「死んだほうがマシ」と思っていた人生が、「生きていてよかった。この子のことをもっとたくさんの人に話したい。もっとこの子と色々なところに出かけたい」という人生に変わります。

犬は使用者を障害者と思っていません。お腹すいた!散歩に連れていって!とねだります。それが使用者自信を元気にするのだと思います。

全国に未だ75頭しかいない介助犬がより多くの障害者に寄与できるように、一人でも多くの方に犬とともに笑顔になって頂けるように、活動を続けてまいります。

社会に、これほど多くの、様々な課題があり、その一つ一つに真剣に向き合い、永く地道な活動をしておられる方々がいらっしゃることを知る機会になったことが何よりの私どもの財産になると感謝しております。

この度はありがとうございました。

社会福祉法人 日本介助犬協会
専務理事 医学博士 高柳友子

  • 当会の総合訓練センター
    当会の総合訓練センター
  • 介助動作(携帯電話を持ってくる)
    介助動作(携帯電話を持ってくる)
  • 店内での訓練
    店内での訓練
  • 街頭募金活動
    街頭募金活動
  • 使用者さん達(使用者の集いイベントにて)
    使用者さん達(使用者の集いイベントにて)
  • イベントステージ
    イベントステージ