受賞者

第50回

人命救助の功績

かとう ひろし

加藤 宙

(神奈川県)

2016年1月6日の午後5時15分頃、神奈川県横浜市緑区の鶴見川で男児2名が対岸近くで溺れているのを目撃した。加藤さんは服を脱いで30メートル程泳ぎ、パニックになった男児に近づいて落ち着くように言い聞かせながら救助した。対岸はヘドロで滑り、なかなか岸に上げられなかったが、男児ひとりを自分の肩に載せて浮き上がらせ、岸にいた別の男児に引き上げさせた。もう一人も同じ要領で引き上げさせたが、加藤さん自身は自力で上がるのが難しく、もう一度対岸に泳いで岸に上がった。

加藤 宙

授賞式では様々な活動をされている団体、個人の方々と交流させて戴き、普段の生活の中では得られない経験をさせて戴きました。日常のニュースや新聞で見受ける内容の話、それに携わる人々の生の声を聞き、感じ入るものがありました。

受賞を受けるまで社会貢献財団の存在、活動をされている方々、団体についても知ることはありませんでした。社会貢献の面において、このような方々を知ってもらい、活動の内容をより多くの人に発信していくことが今後必要であると感じました。

式に参加した後、日常会話の中で受賞された方々の活動内容や式典の内容を少しでも多くの人に知ってもらいたく、話をしています。

私は人命救助で表彰を受けました。川に溺れた2名の少年を助けましたが、救助の際は無我夢中で行動していました。1月の17時30分で対岸は暗くて見えず、少年たちの泣き叫ぶ声だけが聞こえました。警察や消防機関に通報して助けを待つことが一般的であり、社会におけるマニュアルかと思いますが、あの時マニュアル通りに行動していたら2名の少年の命は救われていなかったのかも知れません。

私も無事であったため何事もなく今では生活を送っていますが、ふと考える時があり、当時のことを思い出すと背筋がゾクっとする時があります。

色々と思い考えていくと、事故によって発生したことで救助を行いましたが、事故を未然に防ぐことこそ救助の本質であると実感しています。

先に述べた団体以外にも、社会には様々な活動をされている方々がいらっしゃることと推察します。今回の表彰を受け、今後は事故を未然に防ぐ側にフォーカスし、先ずは知ることから始めていきたいと思います。また、具体的に参加、行動することこそ、より良い社会に貢献する上で最も大切なことであると今回の式で学ばせて戴きました。

  • 手前の岸で服を脱ぎ、男児が溺れている対岸まで泳いだ その後また手前の岸に泳いで渡った
    手前の岸で服を脱ぎ、男児が溺れている対岸まで泳いだ その後また手前の岸に泳いで渡った
  • 橋の上は見ている人でいっぱいだった
    橋の上は見ている人でいっぱいだった
  • 神奈川新聞 2016年1月22日
    神奈川新聞 2016年1月22日