受賞者紹介

第49回 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

わのかい

輪の会

(広島県)
輪の会 名誉会長 寺岡 昇
名誉会長 寺岡 昇

1966年に広島市の理・美容師によって設立された奉仕グループ。障がい者施設の職員から利用者を理・美容院に連れていくのにとても苦労されていると聞いて、近隣の理・美容師に声をかけ活動が始まった。月に4日の少ない休みのうち1日をボランティアに費やし、当初交通費も自腹だった。同県内の肢体不自由児入所施設若草園と広島平和養老館に毎月1回無料のヘアカット訪問ボランティアを続け、今年で52周年を迎える。これまでに443人のボランティア会員が述べ3万人の髪の毛をカットしてきた。

51周年記念パーティー
51周年記念パーティー

この度は社会貢献支援財団より、私達、広島理容美容奉仕グループ輪の会が長年の奉仕活動ということで表彰して戴きまして、誠にありがとうございました。

会の活動を一生懸命している3人のメンバーと共に出席させていただきました。ありがたいことです。今回の出席により日本全国いろんな処で社会のために活動されているグループ、個人の方がおられることを、改めて知ることができました。

私は式典リハーサルのとき、段上で表彰状を広げて立っているとき客席を見つめながら涙が出そうになりました。これが本番の時、まだ興奮するのではと思いました。

実は輪の会は、昭和50年12月「財団法人 日本顕彰会」より笹川記念館で結成10周年の時に表彰して戴きました。笹川良一会長より目録をいただき、その副賞50万円で肢体障害者施設「若草園」、老人介護施設「広島平和養老館」に奉仕道具を買わせていただきました。当時、両施設より大変喜ばれたことを覚えております。この度の受賞も中国新聞に載り、早速、喜んでいただきました。両施設の古くなった道具も買い替えようと思います。

今回は42年ぶりに表彰して戴き、前回は一人でしたが、会員4人で出席できましたこと、良い思い出になりました。両施設の方々も輪の会のメンバーが奉仕日に来ることを大変、喜んでいただいております。

輪の会の奉仕は「県立若草園」の模様を写した写真展を見た、ひとりの若き美容学校生が花をもって施設に慰問したことから始まりました。園長先生が「いろんな方にお願いしても続きません。職員で子供たちの頭をするのは大変なのです」と現状を話され、私にできることならと同級生や店の先輩などにお願いして、園に行くことになったのです。

昭和41年4月理容美容に従事しているメンバーで「わたしに出来ることなら、輪になって」と輪の会が結成されたのです。3年後もう一か所と広島平和養老館にも行くことになりました。あれから51年、輪の会の、輪が繋がって、繋がって現在に至っております。現在会員数20名です。

今回戴いた副賞を自分たちのために使ってくださいと言って頂きました。奉仕道具のほかに年4回のリクレーション、会員で旅行、輪の会結成55周年行事など輪の会に携わった多くの方々のために有益に使わせて頂こうと思っています。

この度は誠にありがとうございました。心から御礼を申し上げます。

広島理容美容奉仕グループ 輪の会
名誉会長 寺岡 昇

  • 昭和44年 秋のレクリエーション
    昭和44年 秋のレクリエーション
  • 昭和45年11月 石ケ谷峡 秋のレクリエーション
    昭和45年11月 石ケ谷峡 秋のレクリエーション
  • 昭和47年2月 若草園
    昭和47年2月 若草園
  • 昭和47年2月 若草園での奉仕
    昭和47年2月 若草園での奉仕
  • 昭和47年5月 若草園
    昭和47年5月 若草園
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」