受賞者

第47回

社会貢献の功績

かわぐちじしゅやかんちゅうがく

川口自主夜間中学

(埼玉県)

公立夜間中学校の無い埼玉県で、1985年から川口市で始められた自主夜間中学。現在10.80代の男女約70人が学び、ボランティアスタッフ約30人。昨年30周年を迎え、これまでに1,000人以上に無料で学ぶ機会を提供してきた。毎週火曜日と金曜日の午後6時半から午後8時半まで市内の公民館などで教室を開催し、教科学習、日本語学習をする人のテーブルにわかれ、ボランティアスタッフが各テーブルに付いて学習のサポートをする。学ぶ人の7割は外国人が多く、また不登校や引きこもりの子ども、不登校で形だけ学校を卒業してしまった人が学び直しに来るなど、様々な理由で義務教育を終えられなかった人たち。この教室で最も大切にされている事は、ボランティアスタッフも生徒も「互いに学び合う」こと。自主夜間中学では中学校卒業資格を得られないことから、県内に設置されるよう、行政等への働きかけを続けている。

川口自主夜間中学 代表 金子 和夫
代表 金子 和夫
授業風景
授業風景

この度は大変立派な賞を頂き光栄に思います。この賞は、31年に渡って地道に活動してきた教室のスタッフをはじめ、教室に通って下さった生徒すべての人が頂いたと思います。この賞に負けることなくこれからも地道に活動を続けたいと思います。

当日は、代表 副代表 スタッフ 元生徒ともに帝国ホテルで行われた式典に参加させて頂きありがとうございました。

1985年から現在まで31年間、スタッフ、生徒が「共に学ぶ」という目標のもと在日外国人への日本語支援、不登校 ひきこもりと形式卒業生や未就学者への学習支援をしてきました。スタッフは全てボランティアにより、2,000円以上の交通費も自分持ちで学習をしたい生徒のために教えに来て下る人もいます。

在日外国人は公立の小学校、中学校へ行っても日本語の指導でない為に、何を学習しているかわからないまま登校しストレスがたまる一方で学校へ行けなくなったり、日本人では学校でのいじめに遭い教室に戻れなくなる生徒もいます。中には、学級崩壊の中教室に戻る事が出来ずにひきこもる生徒もいます。競争について行く事が出来ずに不登校になり、中学校を卒業すると学習する場がないということで来る生徒もいます。

最近では6人に1人という子どもの貧困率の中、塾へ行くことができないということで学習をするために来る生徒もいます。特に教室に来る生徒は生活保護を受けるのにはボーダーラインのために無理という生徒です。シングルマザーの生徒が多くなっています。

在日外国人も含めてお金が用意できないから高等学校へ行く事ができないという事を防ぎたいと思っています。3月に合格発表があった後、公立高等学校へ入る為には10万円から20万円前後のお金を用意しなければなりません。このお金が準備出来ずに残念ながら高等学校へ行く事を諦めなければならない生徒がいます。

NHKが「学び続けたい~夜間学校 15歳の春~」ということで首都圏 全国放送で紹介をして頂き多くの問い合わせがありました。学びたくても学ぶ場がないという問い合わせでした。全国にはたくさんの私達の教室に来る生徒と同じ悩みを持っている人がいる事を改めて考えさせられました。

このような中、12月14日に「教育機会確保法」が、1部反対もありましたが国会を通ることができました。この法案の中では公立の夜間中学がない道県に1校以上の夜間中学を作る、そして、形式卒業をされている人や現在不登校で学校へ行けない人も入れるようになりました。

自主夜間中学についても、公立夜間中学を作る時に協議会に入れるようにする。また、「支援をするように」ということも盛り込まれました。

私達の教室は公立の夜間中学ができても、学びたい人は、これからもいろいろな学び方をしたいと言うことから増え続けると思います。そのためにも、今回の受賞の意味を大切にしていきたと思います。

最後になりましたが、「社会貢献支援財団」が推薦してくださいました事を感謝いたします。ありがとうございました。

代表 金子 和夫

  • 卒業の会
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  • 30周年集会 元文部科学大臣馳浩氏あいさつ
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  • 30周年集会 生徒の挨拶
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  • 授業風景
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  • 生徒による料理教室
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