受賞者

平成26年度

社会貢献の功績

がんばっと!!たまうら

NPO法人 がんばッと!!玉浦

(宮城県)

宮城県岩沼市で、東日本大震災直後の避難所生活の中、地元の青年によって設立された団体で、当初は物資輸送やボランティアのマッチング等緊急対応を実施。その後、地元玉浦地区の再建に向けて、同市全体の復興を考えるシンポジウムを開催し具体的なビジョンを提示することで、若者の地元からの流出に歯止めをし、復興に向けたやる気と関心を引き付ける原動力となった。現在は、同市の主要な産業だった農業の復興に取り組んでおり、被災前の農業の形態に戻すのではなく、再建の目処が立たない個人の農家をまとめ、ばらばらだった農地を大規模な農地として活用する事業に展開し、東京のIT企業を活用して販売ルートの拡大や商品開発などを加えピンチをチャンスにと新たな農業モデルを構築している。

推薦者:西村 明宏
NPO法人 がんばっと!!玉浦 理事長 武田 英之
理事長 武田 英之

社会貢献の功績受賞に於いて

まず、初めに今回の表彰にあたり、誠にありがたく感謝申し上げます。

社会貢献支援財団の皆様には、大変お世話になりましたこと心より御礼申し上げます。

私共の活動が少なからず認めていただいたことにメンバー一同大変な驚きと感動を覚え今後益々精進し、活動していく励みができましたこと、ひとえに皆様の御蔭と心より感謝申し上げます。

2011年3月11日、忘れたくても忘れられない日であります。

消防団活動で海岸を目指していた私ども3名は、最初何が起こったか分からず無我夢中で濁流から逃げ必死に工場の屋根に登った事、今でも鮮明に脳裏に焼き付いております。次の日、日の出とともに3人で腰まで水に浸かりながら歩いて自宅まで一時間かけてたどり着いた時の光景があまりにも凄まじく言葉も出なかった事、又、私事ではありますが、自宅には寝たきりのおふくろがおり、家族共々無事かどうかも分からず瓦礫の山を必死で超えて自宅にたどり着き無事を確認した事、表彰式において、映像を見ていた時に様々な光景が走馬灯のように頭の中を駆け巡りました。

避難所生活が始まりました。そこで、昔からの付き合いのある先輩や後輩と毎日を共にし、これからどうするか、どうしたらいいのか、笑ったり、泣いたりして寒空の中話をしておりました。そこで皆で一致したことが「被災者根性は一週間で終わり」ということでした。それから、若いメンバーを集め自分たちの住む町は自分たちで綺麗にしようと最初に我が地区の集会所の清掃を始め、5月の連休には行政を待たずに側溝を町内会全員で清掃することができました。徐々に綺麗になっていく私たちの町の光景に感動をし、皆でおにぎりを頬張ったことが、今では大変懐かしく思います。

又、日本全国から支援物資が続々届いておりました。行政に届くと倉庫替わりの体育館に押し込められそのままになっている様子を目の当たりにし、なぜ、どうゆうわけでと疑問を感じ行政に意見を言いに行きました。「全員分の数がないので平等に配れないので」と言う行政の意見を聞き、ならば日本全国の善意を無にすることになるのではないか、ならば私たちが窓口となり支援を無駄にすることなく私たちが活動をしようと立ち上げたのが、「がんばッと玉浦」であります。

岩沼市だけにとどまらず、岩沼市の倉庫に眠っていた水を南三陸町の困っている地区に運んだり、子供たちを元気にしようとステッカーを作成して無料で配ったり、山口県から届いたコロッケを毎日各市町村の避難所に行き配ったり、数限りないくらいに活動の枠を広げて行きました。

無我夢中で活動をしている時に出会ったのが、当時、東京大学の石川教授、建築家の伊東先生であり、又はNPO法人ロシナンテスの川原さんであります。そんないろいろな方々に指導や援助をうけNPO法人を立ち上げることができました。NPO法人とは何かもよく分からずに立上げ、無知ほど怖いものはないことだと今ながらにして思っておる次第であります。

被災者全員にそれぞれの物語があり、又考えがあります。未だに被災者根性でいる方も多数おられます。今後はそんな方々の支えになりいち早くその思いを取り除き新しい岩沼、新しい玉浦地区を創る事に心をひとつにして邁進できればと考えております。農業の問題、まちづくりの課題、その他数々のことがあります。その一助をになって少しでも貢献できればと思っております。今回の表彰を励みに今後も活動をしていく事をメンバー一同心をひとつにして誓いあい、本当の意味の「がんばッと玉浦」を築きたいと思います。

夫婦で東京ましてや帝国ホテルに泊まれたこと、結婚生活30年を超えましたが初めてのことと感動し感謝しております。ひとのことに活動をし、我生活を女房に任せっきりでおりました。今回の件で少しは恩返しができたのかなと思います。それも、ひとえに社会貢献支援財団の皆様、特に池田様のおかげと感謝を申し上げ、末筆とさせていただきます。今後共皆様の活躍をご祈念申し上げます。誠にありがとうございました。

理事長 武田 英之