受賞者

平成26年度

人命救助の功績

やまぐち しずこ

山口 静子

(新潟県)

平成26年2月4日午前9時30分頃、長岡市内のJR信越本線踏切において山口さんは職場に向かうため、車で警報機の鳴る踏切で停車していたところ、付近にいた男性が杖を置いて遮断機をくぐって線路内に侵入し立ち止まったのを目撃したため、自らの危険を顧みず遮断機をくぐって男性の両脇を抱え踏切内から救出した。直後に列車が来て緊急停止した。

推薦者:公益財団法人 警察協会
山口 静子

平成26年2月4日の朝、仕事に向かう途中どうしても必要なミニトマト1パックを購入するためスーパーへ向かった。そのため、いつもの通勤ルートとは違う道を通り勤務先に向うことになった。近道だと思い向かった道ですが、タイミングが悪く踏切の遮断機が降り、警報機が鳴っていて、私は先頭で待つことになりました。

その時、左前方にご老人の男性が一人立って待っている姿が視野に入り、そのあと接続しているアングルのような場所に腰をかけられたのを見て、私も電車が通過するまでと思い車内の荷物等の確認をしていました。その時間は数秒であったと思います。ふと前方を見るとご老人は待ちきれなかったのか、遮断機をくぐりぬけ線路内に入っていかれました。「危ない!!」と思った瞬間、私は車から飛び出し線路に入り、後ろから抱きかかえるようにして線路の外にでました。勢いのあまりご老人を抱えたまま後ろにひっくり返ってしまいました。すると信越線柏崎方向に向かう電車が通り、「間に合った・・・。」とほっとして我にかえりました。抱きかかえたまま電車を見送っていると、最後尾の車両が踏切内で停車してしまい、これは大変なことになってしまったと思ったのを記憶しています。

あとで聞いたことですが、電車から踏切内の様子は見えていて、ブレーキをかけたが間に合わなかったようです。普段は踏切には緊急停止ボタンがあることも認識していましたが、その時は頭から飛んでおり、状況判断にかけていたのではと反省もしました。

今思えばどうしてあのような行動がとれたのか自分でも不思議なくらいですが、無我夢中で一瞬の判断が男性の命も、自分の命も守り、様々な偶然が重なり、結果的に難を逃れ、救出でき、今があるのだと思います。その場に遭遇したら、人として当たり前のことを行ったまでですが、このような名誉のある立派な賞を頂けること、一生の思い出になりました。深く感謝いたします。