受賞者

平成26年度

人命救助の功績

さとう かずや

佐藤 和哉

(青森県)

平成25年7月16日午前8時35分頃、青森山田高校野球部員の佐藤さんは、青森市合浦公園駐車場において夏の高校野球青森県大会の交通整理中、女性の叫び声を聞きつけたため声がした方角に走って行ったところ、男が被害女性に馬乗りになりながら、その女性の首に包丁を突き付けているのを目撃した。佐藤さんは自らの危険を顧みず、男に体当たりして女性から引き離し、男が右手に握っていた包丁を素手で取り上げて遠ざけ、助けが来るまで男を押さえつけた。男は、殺意を持って包丁で女性の左前頸部などを切り付け、加療2週間を要する傷害を負わせたもの。

推薦者:公益財団法人 警察協会
名前

私は全国高校野球選手権青森大会の駐車場係をしていました。一年生の頃からやっているので多少のトラブルも頭にいれながらやっていました。

一時間ほどやっていたら遠くの方から女性の叫び声が聞こえ、どうしたのだろうと思いその場所へと駆け寄りました。よく口論になっている場面を見かけたりするので今回もそれかなと思っていました。しかし、目の前には包丁を持った男が女性の首を切りつけ、アスファルトには血だまりができていました。

周りにいた人達はパニックで体が動かない状態でしたし、女性の方しかいなかったので私がいくしかないと思い、男性に体当たりしました。意外にも男性はそれほど抵抗がなく、簡単に押さえつけることができました。

その後は男性が持っていた包丁を取り上げ遠くへ投げとばし、他の部員が警察に電話してくれました。

その後すぐに警察官の方が駆けつけて、犯人を連行しました。私もその時の説明をするために警察署へ向かうためパトカーに乗りました。そのパトカーの中で警察官の方が褒めてくれたのですが、一度冷静になり、もし私が切りつけられ命を落としたときのことを考えると怖くなり体が震えました。

キャプション
河北新報(2013.7.19)

警察署で説明が終わり球場へ戻ると、報道関係の方が20人以上待ち構えていて驚きました。私がした事の大きさというものを実感するとともに、女性の方の命が助かって本当に良かったと思いました。

そして、この事件がきっかけで警察官になりたいと強く思い、警察官を目指す決意をしました。そして今年の11月28日に最終合格が決まり警察官になるという夢を叶えることができました。

今回、警察協会の方から推薦をして頂き、貴重な体験をさせて頂きました。私の人生の中でこれ以上ない経験だと思います。受賞者の方々は社会のため、人のため、自然のため様々なことに尽力しているということを知り、私もこれからも様々なことに尽力していこうと決意しました。

4月からは警察官として社会のために働く私ですが、この経験を活かして頑張ります。

社会貢献支援財団の関係者の方々、表彰された方々、そして一番お世話になった池田さん、本当にありがとうございました。

  • 東奥日報(2013.7.17)
    東奥日報(2013.7.17)