www.fesco.or.jp
トップページ > 受賞者について > 受賞者紹介

受賞者紹介

平成20年度

社会貢献の功績

かやはら おりえ

萱原 於李栄

(昭22. 4.20生 61歳/岡山県)
20年前からスリランカの子どもたちの里親となり、主婦として自らが経済的に困難な時期にあった時も、アルバイトなどで子どもたちに援助を続けた。借金をして、スリランカの銀行に基金を設立し、その資金で毎年里子の数を増やすなど、平成20年までに80人を超える子どもたちを育てられている。

純粋な輝きの瞳に出会って20年。この子たちの大切な将来、人生に関わる事の重大さの為日々仕事に追われる毎日です。この度の名誉ある受賞により、笑いと汗と涙の年月を振り返る事が出来ました。心より感謝申し上げます。

一緒に立ち上げてくれた友人2人、そして、現在おしみないご支援を下さっている皆様にお礼を申し上げたいと存じます。

もう少し…もう少し…貧乏人の子だくさん母さんを頑張りたいと思います。

ボホマエストゥーティー(ありがとうございました)

萱原さんは、倉敷市徳芳の主婦である。初めNPOの途上国支援の里親になっていたが、顔の見えない援助に物足りなさを感じるようになり、日本の僧侶が提唱した「スリランカの貧しい子どもたちに学費を送ろう」という現地訪問プログラムにシフトした。そしてその訪問が、今の自分は半分スリランカ人と自称するようになった活動の出発点になった。

1年間の文具贈呈

そこには想像を超える貧困の実態と子どもたちの澄んだ瞳があり、見過ごすことができなかった。昭和63年に早速、思いを一つにする友人2人と里子を増やし、3人でお小遣いをやりくりしながら、毎年リュックに生活用品を背負い子どもたちを訪問した。3年後には、3人で17人の里親になりピーク時で70人以上にもなった。

そんな5年後日本ではバブルといわれた経済がはじけ、ご主人の会社が倒産する不幸に見舞われた。スリランカの貨幣価値は低いとはいえ苦しい状況に直面することになったが、子どもたちの顔が脳裏に浮かび中断することはできなかった。もはや引き返せない自らの人生をかけた里親として、工事現場の掃除、大学のエアコン掃除、コンビニの荷造りなどの労働生活が始まった。生活はご主人に託し、学費を稼ぐために必死に働いた。

里子たちに浴衣を着せて
里子たちと
津波で両親を失った子どもたち

主婦にとってきつい労働であったが、里親としての義務感が体を動かし仲間がいたから頑張れたと言う。そして額に汗して働いた貴重なお金を有効に使うための手段として、所属団体から独立もした。また3人で500万円の融資を受け、それをスリランカの銀行に預けて基金とした。当時預金利息は12パーセント、これだけで年間50人の子どもが学校に行ける。3人はひたすら働き、3年半で借金を返済した。

ランチタイムにスリランカ家庭料理店を営業
自宅兼店内

その資金で毎年里子の数を増やし、20年間で同国のエルピティヤ村などを中心に80人を超える子どもたちを送り出した。同村はコロンボから車で3時間ほどの山中にある。

現在、医学生を含む6人の大学生が育ち、うち1人は国費留学生として来日している。5年前、共に活動してきた仲間の2人が家庭の事情と健康を理由に相次いで離脱する事になり、すべてが萱原さんの肩にかかってきたが、たくましく成長した子どもたちが活動の手助けをしてくれている。彼らは血縁はないが皆兄弟姉妹なのである。

萱原さんは、日本人を見るとお金持ちだから何でも貰えるという支援される側の気持をなくし、人は頑張ればできるということを教えるために、留学中の子をパート先に同行させ、働く姿を見せた。萱原さんの苦労している姿に驚いたその学生は、スリランカに戻った際にその事実をみんなに伝えた。それを聞いた子どもたちはますます勉強に励んでいるという。

萱原さんはパートの傍ら、3年前に自宅にスリランカ料理店を開いてから、多くの人に知られるようになり、有形無形の支援も得られるようになった。萱原さんが現在支援する子どもたちは、スリランカに大学生6人(医学生1人)、日本への留学生1人の計7人である。その子たちをパートと料理店の収入で支援をしている。勇気ある行動力と子どもたちに注ぐ深い愛情で多くの子どもたちの人生を豊かにした萱原さんは、ご主人と2人の娘さんの協力を得ながら活動を続けている。

(功績の概要・推薦者:野島 淑子)

Ms. Orie Kayahara

(born 20 April, 1947 [61 years old]; Okayama Prefecture)
She has been a foster parent for children in Sri Lanka for the past 20 years. She has created a fund in Sri Lanka and the number of children is increasing. So far more than 80 children have been benefited from her work.
Recommended by: Ms. Yoshiko Nojima