www.fesco.or.jp
トップページ > 受賞者について > 受賞者紹介

受賞者紹介

平成20年度

人命救助の功績

さかい みつふみ

逆井 充文

(昭48. 5.10生 35歳/千葉県)
平成20年3月15日、松戸市栄町で、建物1階部分から発生した火災が2階部分にも延焼しそうな火災現場に遭遇し、初期消火にあたるとともに2階に取り残され、意識朦朧となり自力では脱出不可能な男性を梯子を使って救出した。

私は、この様な名誉ある賞を頂いて本当に良いものかと思いました。受賞式当日、同じく受賞を受けられる方々の受賞内容を拝見しました。私よりもはるかに素晴らしい方々がいらっしゃり、私は場違いな所に来てしまったと思いました。自らの命と引き換えに人命救助をされた方、自分よりも困っている人の為にと財産を費やす方など、非常に素晴らしい方ばかりでした。私が当時遭遇した出来事を思いかえすと、何故あの時とっさに行動が出来たのか、今となってはよく覚えていません。ただその時、火災の現場に取り残された一人の男性が目に映り、「助けなきゃ。」とがむしゃらになってとった行動だったと思います。また同じ場面に遭遇した時に同様な行動が出来るかわかりません。しかし、この賞を汚す事なく、これから先、人生を邁進していきます。

火災現場跡地

平成20年3月15日の11時20分頃、逆井さんは松戸市栄町で配送業務中に叫び声のような大声が聞こえたので、その方向に駆けつけたところ、それは住宅火災ですでに建物1階部分から炎が噴出し、2階部分にも延焼しそうな状況であった。

直ちに119番通報し、近所の人が持って来てくれた消火器を使って、火元建物1階玄関脇の窓から初期消火を行ったが炎の勢いはすごくおさまる気配がなかった。

そんな中で、まだ建物内に子どもがいるとの叫び声を聞いて、取り残されていると思われる子どもの名前を叫んだところ、火元の建物2階の部屋から寝巻き姿の男性(21歳)が意識朦朧とした状態で窓側に出てきて、窓の格子をまたいでグッタリとした様子で動かなかった。

火災現場:梯子を設置した付近
火災住宅と同様の住宅・窓

自力での脱出は不可能と思った逆井さんはブロック塀を伝って救助しようとしたが、炎の熱さで近寄れなかった。その時、付近住民が持ち出した梯子を2階の窓にかけて、取り残されていた男性を抱きかかえるように救出した。

男性を救出し消防隊が現場到着したが、建物の屋根が焼け落ちた。逆井さんは「怖いというよりも、とにかく男性を助けるということしか頭になかった。後で考えると危険もあり、火事の怖さを感じた。」と語った。

(功績の概要・推薦者:全国消防長会)

Mr. Mitsufumi Sakai

(born 10 May, 1973 [35 years old]; Chiba Prefecture)
Mr. Sakai rescued a man who was caught in the fire at Sakaecho, Matsudoshi, Chiba Prefecture in the morning on 15 March 2008. Mr. Sakai happened to pass the location and seeing the fire which had spread from downstairs to the upstairs of the house, he went inside the house using the ladder. He helped the man who was already unable to get out from the fire on his own.
Recommended by Fire Chiefs' Association of Japan