NPO法人 心魂プロジェクト
「本物のパフォーマンスに出会うのが困難な難病児にこそ最上級のものを届けたい」という想いで、2014年から劇団四季・宝塚歌劇団出身俳優らを中心に難病児・障がい児・きょうだい児・子どもを支える家族にオリジナルミュージカルやソング&ダンスなど、パフォーマンスを届けている。デリバリーパフォーマンスは、小児病棟、特別支援学校、養護学校、施設、放課後等デイサービス、父母の会、能登半島地震の被災地などで、オンラインを含め年間300日公演する。これまでに対面公演回数はおよそ900回、オンライン公演及び番組配信はおよそ4,200回の実績がある。オンライン無料配信、年間有料プログラム「心魂TV」も運営し、難病児、障がい児、きょうだい児、その家族、医療関係者が安心してつながれるコミュニティを作っている。有料プログラムには140名の登録者がいる。14名のプロパフォーマーに加えて、全国のボランティアの社会人、心魂キッズ団、若い世代やきょうだい児などパフォーマンス表現者の育成事業にも力を入れる。特に心魂キッズ団にとっては、成長と自己肯定感を高める機会となっている。海外にも輪を広げるべく、これまで台湾、ミャンマーでも展開、今年は台湾などで海外公演が予定されている。「こころ、うごく。たましい、よろこぶ!」言葉通り、希望や勇気を与えることに寄与している。
このたび「社会貢献者表彰」という大きな励ましをいただき、心より感謝申し上げます。私たち心魂プロジェクトは、劇場に来ることが難しい子どもたちへ“劇場空間”そのものを届けたいという思いのもと、難病児・障がい児・きょうだい児とご家族へ音楽やパフォーマンスを届ける【デリバリー・パフォーマンス】を続けてまいりました。舞台に立つプロの俳優だけでなく、子どもたち自身や医療福祉従事者、ご家族も表現者として輪に加わり、「支援する/される」を越えて共に生き、共に創る場を育ててきたことが私たちの誇りです。
日々の活動の中では、病棟公演で出会った子どもが「来てくれて嬉しかった」と笑ってくれた瞬間や、付き添いのご家族が「パフォーマンスのおかげで現実を忘れ、心がふっと軽くなった」と伝えてくださったことが忘れられません。心を動かす体験は、心を整え、前を向かせる“生きるエネルギー”なのだと実感しています。
コロナ禍で対面活動が止まった際、私たちはオンラインへ舵を切り、全国どこにいても同じ時間を分かち合える生配信を3,700回以上重ねました。画面越しでも届く笑顔と心の繋がり、そして「ひとりじゃないと思えた」という言葉に、表現活動の可能性を幾度も教えられました。再び全国ツアーで会えるようになった今、直接手を取り合う喜びとオンラインで広がった仲間の存在が重なり、活動は新しい形に進化しています。
今回の受賞は私たちだけのものではありません。「私も笑顔を生み出したい」という強い想いでステージに立つ、病気や障がいと闘う子どもたち、日々を支えるご家族や医療現場の皆さま、寄り添い走り続けてくれる仲間、そして応援してくださる一人ひとりの力の結晶だと受け止めています。
この先は「難病児・障がい児・きょうだい児」に留まらず、生きにくさを感じる子どもたち(不登校・ネグレクト・親と暮らせない・ひとり親・経済的困難・海外にルーツを持つなどのこども達)やご家族、そしてその方々を支える活動団体同士が出会い、繋がり、未来を変える化学反応を起こす為の場を創りたいと考えています。困難に直面したときも支え合える輪を広げ、未来に生まれてくる子どもたちの選択肢を増やしていけるよう、これからも一歩ずつ挑戦を続けてまいります。
代表理事 有永 美奈子


















