受賞者紹介

第50回 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

さかもと ようこ

坂本 洋子

(東京都)
坂本 洋子

特別支援学校の教員だった夫と共に東京都の養育里親に登録し、1985年から里親として子どもたちを育てて33年、現在17人目の4歳を含め5人の子どもと暮らしている。
2003年に里親サロンをスタートさせ里子たちの会、支援者の会、そして地域に開かれたコミュニティ食堂など「里親ひろば ほいっぷ」のグループ代表でもある。
里親制度は、虐待や死別など様々な事情により家庭での養育が困難または、受けられなくなった子どもたちを温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境の下で養育する制度である。厚生労働省によると、日本で里親に預けられているのは18.3%の約6,500人(2016年度)と先進国の中では、里親受託率が低く、同省では未就学児の同率を7年以内に75%以上にする目標を掲げている。

里親ひろば ほいっぷ
里親ひろば ほいっぷ

地の塩、世の光として労していらっしゃる方々が国境を越えて一堂に会する素晴らしい式典の末席に名を連ねることを許されたことに感動致しております。33年里親の世界しか知らずに過ごして来た世間知らずな私は、ニュースやテレビで拝見した方々と同席させていただき、初めて知る活動には感嘆し、身を挺しての救助はとてもできない…と、終始心洗われた式典でした。

私が里親登録をした当時、里親家庭への無理解や偏見はすさまじく、20代の里母に何ができると言わんばかりの目線や里親家族という形態だけで妙な興味をひき、必ずお子さんは?と不妊を確認するかのように聞かれたものでした。親に恵まれなかった子どもと子に恵まれなかった大人が新しい家族を作っていくことは私には自然なことでした。しかし里親になってみると実子、里子、分け隔てない家庭を目にし、お気持ちの広さに敬服したものです。

何人も育てたいと思ったわけではありませんでしたが気がつけばたくさんのお子さんと出会っていました。私の夢は彼らがこの世にサヨナラをするときに「いろいろあって苦労もしたけれどなかなかいい人生だったよ」と微笑んでこの世の命を終えてくれることです。もちろんその微笑みを私はあの世で見ることになりますが!

ただ、人が人を育てるのはたやすいことではなく、予想もつかない現実に打ちのめされ、心の底に涙が流れ続ける日もあれば、あまりに非力な自分を思い知らされることも度々です。しかし大小さまざまな喜びがうねりのようにくり返される子どもたちとの日々は私に自分の限界を超えた力をもたらせてくれます。

特に障がい児との生活は殊更に私にパワーをくれます。どんなお子さんとも仲良くなれる自信のあった高校生の時から障がい児と暮らすことが私の願いでした。もうすぐ18人目のお子さんとの出会いがありそうでワクワクしています。今回の受賞は私の名前でしたがポジティブに頑張って生き抜こうとしている子どもたちみんなへの賞であると思っております。

最後になりましたが副会長内館牧子氏のメッセージに里親さんが、初めて里親になって良かったと思った、と嬉しそうに言っていました。私もこれまでの里親人生が走馬灯のように思い出され、感動と感謝で拝聴させていただきました。

安倍昭恵会長はじめ役員、選考委員の皆様から大切な人生の節目を頂戴しましたこと、身に余る光栄と子どもたち共々感謝しております。

  • 朝日小学生新聞 2017年10月31日
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  • 読売新聞 2017年7月30日 孤絶家族内事件9「居場所」里親がくれた
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  • 読売中高生新聞 2017年10月13日
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