トップページ > 受賞者について > 平成25年度受賞者一覧 > 社会福祉法人太陽会 しょうぶ学園

受賞者

平成25年度

社会貢献の功績

たいようかい しょうぶがくえん

社会福祉法人太陽会 しょうぶ学園

(鹿児島県)

鹿児島市に1973年に知的障害者更生施設として開設。利用者の感性溢れる姿勢に「与えられる」側から「創りだす」側になることを目標に、85年から「工房しょうぶ」と称し、木工、陶芸、染織などのクラフト工芸活動を中心に利用者の個性を発揮できる環境に転換した。その後、絵画や音楽などの芸術表現活動が広がり、展覧会などで障がいがある人たちの才能のすばらしさを伝えてきた。06年には人と環境「衣食住+コミュニケーション」をテーマにものづくりと環境と就労を融合させ、パン工房、パスタカフェやギャラリー、地域住民が利用できる地域交流スペースなどを整備し、開かれた施設づくりに取り組んでいる。毎年10,000人以上の人が施設を訪れ交流し、開かれた新しい福祉施設とコミュニティーの役割を果たしている。

推薦者:西日本新聞社 編集局編集委員 木下 悟
社会福祉法人太陽会 しょうぶ学園 理事長 福森 悦子
理事長 福森 悦子

今から40年前、昭和48年「福祉元年」に精神薄弱者福祉法に基づく入所更生援護施設として、社会福祉法人太陽会「しょうぶ学園」が誕生しました。

レストラン就労支援
レストラン就労支援

私は、小学校の特殊学級(当時)での職歴を経て、昭和41年から6年間精神薄弱児入所施設(当時)で指導員として働いておりました。言語障害、身体障害、知的障害の方々は障がいがあっても皆素直で、実に情が厚く、毎日の仕事が楽しみでした。しかし、親自身は子供を育てる方法すらわからず劣等感を持ち不安の連続で、ただ盲愛の中で育て、家庭の悩みや問題は大きいものでした。その時私は、親の安定した生活こそが子供の心に通じ、子供本人の情緒の安定につながるのだと確信し、入所施設の開設を決心いたしました。

現在、自宅療養中の創設者の夫と共に歩いてきた40年を振り返ってみますと「喜怒哀楽」の連続でした。時代は変わり、障がい者を取り巻く法律や環境も随分と発展してまいりました。しかし、創立当初から一貫して太陽会の姿、精神を守りつづけたものがあります。それは一つには、利用者の素直な、欲望のない、美しい心です。言葉で意思表示ができなくても潜んでいる感情は実に純粋であるということです。二つには、見守って下さるご家族の暖かい愛情に教えられ、心をうたれながら支えられてまいりました。また、三つには、支援する職員が、利用者の人格の尊厳性に立ち、各個人の能力を引き出し伸ばしていくことによって、劣等感に閉じ込められていた心をやわらげ、「その人らしく生きる」ことの援助を続けていることであると思います。

アートワーク
アートワーク

平成18年の入所施設の全面改築に伴い、本来のケアに加えて「衣食住+コミュニケーション」をテーマに、施設内にレストラン、そば屋、パン屋、クラフトショップ、ギャラリーなどの交流スペースを併設し、再スタートしました。人が本来持っている「力」を引き出し発揮するエンパワメントの発想を基に、展覧会での発表、音楽パフォーマンス、独自の教育プログラム、市民とのアートコラボレーションなどの表現(アート)活動を通して障がい者自身が自分を発揮する機会を導き、社会とリンクする独自のイベント等を展開しています。

最後になりましたが、このたびの受賞に際しまして心から感謝申し上げる次第であります。これは、働く職員、そして地域の支える人すべてのおかげであることを強く感じると同時に、今後この賞を私たちの反省と推進力として、寄り添うケアと共生するまちづくりのために、新しい障がい者施設の役割を担っていきたいと思っております。

社会福祉法人太陽会 しょうぶ学園
理事長 福森悦子

  • 園庭よりの風景
    園庭よりの風景
  • otto&orabu
    otto&orabu
  • アメリカでの展示会2003.fabulous fabrics
    アメリカでの展示会 2003.fabulous fabrics
  • 地域交流フェスタinしょうぶ
    地域交流フェスタinしょうぶ
  • 陶芸作業
    陶芸作業